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イベントレポート

ブランド成長は存在意義の理解から サンリオエンターテイメント小巻氏が語るSuperchargeの要件

情報を自分の血肉に変えるためには

 セッション終盤では、同日に開催予定だったBrand Summitのテーマである「Supercharge」に触れられた。

 小巻氏は、「何をプラスしていけばもっと自分のビジョンが叶えられるのか」を考えるためには、まず「今の自分たちというものについて考えること」が重要だと主張。「そもそも今の自分の会社や自分自身にどんなアセットがあるのか?」という現在地を確認してから「さらにどうなっていきたいのか」を考えることを提案した。

 また小巻氏は、Superchargeを実践していく中の懸念点として、自分に必要な情報を「選びきれない」という情報過多における判断の難しさにも触れた。

 鹿毛氏は「そもそも情報を見ているだけで満足してしまうのではないか、見ているだけで『食べて栄養に変えた』と思っている人が多いのではないか」と主張。小巻氏は「イベントやセミナーに出ているだけで満足している方も少なからずいるのではないか」と同意した。

 小巻氏はさらに「『すばらしすぎて通り過ぎてしまう』みたいなことがあるのではないか」と分析。「自分の血肉にするまでちょっと時間がかかる方もいる。それはそれで問題ではないと思うが、その方やその会社にとって情報を取り入れるべきタイミングがある」とアドバイスした。

 加えて「先輩や企業とのつながり」がとても重要だと述べ、仕事上で意見を求める相手が「自分の会社の上司だけだと、今の時代はなかなか乗り切れていけない」と語った。「他の会社はどのようにやっているのだろう」「会議はどうやっているのだろう」と疑問を持ち、同世代だけではなく、他社の上司や他社の部下といった斜めの関係を通して、「自分がわかっていないことに気づくことが大事」だと語った。

 鹿毛氏は「イベントやセミナーで語られることはあくまでケース。『もしも自分だったらどう考えるのだろうか』『もしも自分だったらどういうふうなことを想像するのだろうか』と、自分のことに置き換える人は、どんなセミナーを聞いても、どんなパネルディスカッションを聞いても、役に立つはず」と述べ、情報を血肉に変える「自分ごと化」を強く勧めた。

 新型コロナウイルスの影響下ではリアルイベントによる情報発信が困難になる一方、企業にとってオンラインでの情報発信、状況に対する柔軟な判断力が一層求められている。良質なアウトプットを行うためには、本セッションで語られたPurposeの再認識と情報の自分ごと化が必要ではないだろうか。

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この記事の著者

安原 直登(編集部)(ヤスハラ ナオト)

大学卒業後、編集プロダクションに入社。サブカルチャー、趣味系を中心に、デザイン、トレーニング、ビジネスなどの広いジャンルで、実用書の企画と編集を経験。2019年、翔泳社に入社し、MarkeZine編集部に所属。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2020/04/17 09:00 https://markezine.jp/article/detail/33003

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