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SNS人格図鑑

新型コロナ騒動を受けて、企業アカウントに求められる「コール&レスポンス型」SNS運用とは?

スパルタ英会話に学ぶ、企業のコール&レスポンス型SNS運用

 スパルタ英会話は、3ヵ月間、1日最大10時間のグループレッスンを受ける事ができる短期集中型英語トレーニングが魅力の英会話教室です。2014年の開校以降、そのストイックな教育スタイルが話題を生み、バラエティ番組や情報番組など多くのメディアで特集されています。この4月にはオンライン授業も開始し、コロナウイルス騒動以降も継続的に体験入学への募集を獲得しています。

 そして、その独自性はInstagram運用にも現れています。スパルタ英会話のInstagramアカウントを訪れると、その運用の独自性をすぐに垣間見る事ができます。そのコンテンツの一つが、Instagram LIVE上でその場でフォロワーからスピーキング、リスニングなどのテーマを募り即興で授業を行う「無料LIVE教室」です。正に先ほど紹介しましたコール&レスポンス型のSNS運用も取り入れる一例といえるかと思いますが、このような運用スタイルを継続する事で、スパルタ英会話のInstagramアカウントには約2万ものファンがついています。

「無料LIVE教室」の様子
「無料LIVE教室」の様子

 このような多彩な教育コンテンツをSNSで発信する狙いはなんなのでしょうか? スパルタ英会話の広報担当、平田侑子氏にお話を伺いました。

一方的な情報発信から“コミュニケーション”を重視するアカウントへ

金清:スパルタ英会話のSNS運用についてお聞かせください。

平田:元々Instagramのみ運用していました。最初に公式アカウントを作ったのは2016年ですが、当初は講師紹介などの一方的な情報発信しか行っておらず、今のような運用に方針を変えたのは2019年ごろです。以降はYouTubeチャンネルコミュニティを形成するためのSlack運用を順に行いました。また、入学した生徒や卒業生に向けてメールマガジンの配信も始めています。

金清:Instagramの運用方針を変えた時は、どのような経緯があったのですか?

平田:2016年の運用時は戦略もプランもない状況でした。その後、私が運用を担当することになった際に、他のいろんな英会話関連のアカウントの投稿を徹底的に研究しました。すると、フォロワーとエンゲージメントの両方が多いアカウントは、フォロワーのコメントにも丁寧に返事をし、エンゲージメントの質も非常に高いのでは? という仮説に至りました。この分析結果を踏まえて、フォロワーとのコミュニケーションを大切にする公式アカウントを目指すことにしました。

金清:開設当初から、現在のようなコンテンツを公開されていたのですか?

平田:いえ、最初はフィード投稿のみで、今のようなコンテンツは段階的に増やしていった、という感じです。当初はなかなかフォロワーがつかず、1,000〜2,000人を超えるタイミングまではなかなか大変でした。その後、徐々に盛り上がり始めたタイミングで、Instagramのコンテンツ開発に積極的な英語教師の協力もあり、徐々にストーリーズ向けのコンテンツを作り始めた、という流れです。

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企業のSNS運用に求められる“聞く”姿勢

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この記事の著者

金清 雄太(カネキヨ ユウタ)

65dB TOKYO
Head of 65dB TOKYO

2015年、TBWA\HAKUHODOに入社。統合的なデジタル施策の企画〜運用の経験を生かし、得意先のクリエイティブ、プロモーション立案のプロセスにデータドリブン思考を注入している。なかでも、ソーシャルモニタリングを活用した生活者インサイトを抽出する手法...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2020/04/28 09:00 https://markezine.jp/article/detail/33209

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