店内には2種類のカメラ、来店客の行動をトラッキング
――b8taで取得できるデータとは、具体的にどのようなデータなのでしょうか?
北川:b8taの店舗内には、2種類のカメラがついています。一つは来店客の性別・年齢層をAIで判別するというもの、もう一つは来店客が店内をどのように回遊したのかをトラッキングするというものです。これにより、営業時間内に対象区画を通り過ぎた人や、区画の前に5秒以上立ち止まった人の数を取得しているのです。
出品企業には「パートナーダッシュボード」というものを共有しており、こうした情報にプラスして、来店客が商品のデモンストレーションをした数、売上、在庫の数などをデイリーで確認していただけるようにしています。

――自社の区画にどのような人が訪れ、どういった行動をしたのかといった、これまでオフラインでは取得が難しかった情報が取得できるということですね。
北川:そのとおりです。またこうした定量的なデータとあわせて、b8taスタッフからのフィードバックもお戻しするようにしています。
テストマーケティングの場としても有効
――スタッフからのフィードバックですか?
北川:はい。実際に接客を担当するのはb8taスタッフですから、お客様の反応などリアルな声をお伝えしています。
b8taではスタッフのトレーニングにもかなり力を入れているので、接客のレベルには自信を持っています。新商品を受け入れる際には、出品企業様から事前に情報をしっかりと共有いただくのですが、店舗スタッフと出品企業がチャットでコミュニケーションを取れるシステムも構築しているため、もし店舗スタッフがすぐに対応できない質問などが出てきたら、すぐに出品企業に質問することができる体制も整えています。

――先程、商品のβ版を出品されているケースもあるとおっしゃっていましたが、こうした様々なデータを得られるため、テストマーケティングの場としても活用できそうですね。
北川:テストマーケティングとして利用される企業はとても多いですね。区画内のデバイスにアンケートフォームを用意している企業も多いです。
また、サブスクリプションビジネスを展開される企業にご活用いただくケースも多いです。家電や寝具、フィットネスといった商材は、実際に試してみないと契約しづらいものですよね。しかし、「サブスクリプション」というビジネスモデル上、通常の量販店では設置に難色を示されることも多いようです。
そこでb8taをご活用いただき、実際に店舗内に試せるスペースを設置。試したあとにデバイス上でそのまま会員登録できるようにしておく……といった使われ方も増えています。