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同じ会社にいても、成長は加速できる。DeNAのヘルスケア事業マーケ責任者が語る、キャリア論

社内異動をスムーズにする上で欠かせないこととは?

今西:もちろん、企業によって差はあると思いますが、結果にコミットして成果を出すことが異動の前提条件としてあると思います。Will(やりたいこと)、Can(できること)、Must(なすべきこと)の中でWillだけを主張しても当然ながら通りません。CanとMustを備えてこそ、Willが付いてくるので、そこにはこだわっていました。

MZ:貢献できていたかどうかは、企業の人事制度の仕組みなどによって異なると思いますが、自分が貢献できたかどうかはどのように探っていましたか。

今西:定量と定性で探るようにしていました。定量では自身の担当する事業の売上や各種KPIが目標を達成できたかどうか。一方定性は、上司やメンバーに加え、社外からも必要とされているかどうかです。その2つが満たせたところで、社内異動も考え始められると思っていました。

 ただ、DeNAが組織の新陳代謝を図ることを大事にしているので、多少異動がしやすい環境であるとも言えます。「大黒柱を抜く」というモットーがあって、DeNAではチームに必要な大黒柱を異動させることで、その周辺のメンバーの成長を促すようにしています。大黒柱のような存在がいると、その人に頼りがちになって、組織全体の固定化を招いてしまうので。……でも、私が大黒柱だったかはわかりませんが(笑)。

自分の実力を正確に計るために副業

MZ:企業によって事情は異なると思いますが、まずは会社にWill Can Mustをバランスよく示して、上手く異動を促すのが重要なことがわかりました。今西さんは、副業もしていると聞いていますが、なぜ副業を始めたのでしょうか。

今西:元々は、自分の実力を正確に把握したいと思うようになったからですね。仕事や環境は心地良くなってきたら、私の中ではアラートが鳴る仕組みになっています。気持ち良くなるのは非常に危険で、刺激が少なくなって成長が鈍化している危険信号です。それならば、新たな環境に身を置いて、自分の能力や適性を客観的に把握しようと、副業を始めました。

MZ:現在は、どういった内容の副業を?

今西:基本的にマーケティング戦略の支援や組織開発などを行っています。また、元からファッションが好きなので、大学でファッションとマーケティングの関係について教えたりもしています。

ゲームからヘルスケアに飛び込む理由

MZ:2020年4月から、ヘルスケア事業部に異動されるとのことですが、その理由を教えてください。

今西:2つあって、1つは自身の成長を考えたときにそろそろ環境のリセットが必要だと考えたから、という理由。もう1つは「人の幸せに直接つながる」仕事をしてみたかったから、という理由です。

 前者はこれまでのキャリアで一貫してきたことで、後者に関しては今回の社内異動ならではの理由です。これまでゲーム事業のマーケティングに関わる中でも、アプリゲームを通じ、お客様の「余暇時間を幸せにする」というのをやっていましたが、間接的な取り組みしかできていませんでした。

 しかし、ヘルスケア事業を拡大していけば、人々の健康にも結びつきそれが直接幸せにもつながると思い、異動することにしました。

MZ:ちなみに、転職しようと考えたことはなかったのですか。

今西:正直な話、ヘッドハンター経由で転職活動もしていました。様々なご縁もありオファーレターも複数社から頂いておりました。ただ、人事経由でヘルスケア事業を含めたいくつかのオファーをもらった上で、社内外含めて一番やりたいと思ったのがヘルスケア事業だったんです。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2020/05/18 08:00 https://markezine.jp/article/detail/33330

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