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コロナ禍で戦うBtoBマーケターの挑戦

情報洪水時代、単発・不定期ウェビナーで十分なのか? 継続的な「つながり」を作るために必要なこと

ウェビナー乱立時代、埋もれないためにどうするか

 私が個人的に「マーケティングに関するウェビナー」をGoogleカレンダーにまとめているものをnoteにて一般公開しているのですが、それを含めて、いろんな傾向が見えてきています。以下はかなり個人的な見解を書きます。

同質化問題

 BtoBマーケティング界隈のウェビナー、「アフターコロナ」「ウィズコロナ」から始まるタイトルが多すぎて、同質化が進む一方です。ウェビナーの中身は異なるのかもしれませんが、表面的に、各事業者のUSP(Unique Selling Proposition)がなくなっていると感じられます。これだけウェビナーが乱立する時代、聴講者にとってのベネフィットをより訴求するタイトルタグラインの再考が求められていると感じています(ちなみに弊社主催のウェビナーでは一度もつけたことがありません)。

継続的に「つながる」場を持つこと

 数多くのセミナーやウェビナーが乱立する中、私たちとの関係が単発で終わることのないよう、継続的に双方向でつながれる場、いわゆる「コミュニティマーケティング」的なトライをしてしてきました。「メルマガ」のような一方通行な手段ではないカタチで双方向につながれる任意参加・承認制の「Yappli Marketing Club」というFacebookグループを形成しています。こちらは、「コミュニティマーケティング」の第一人者、小島英揮さんの主催する「CMC Meetup」から学びを得た実行施策のうちの1つです。こちらも企業という枠もありつつ、弊社担当との「人」が見えるカタチでの施策の1つです。こちらの目的は、プロダクトやサービスのプッシュセールス的な押し売りの役割はなく、情報過多な時代、私たちを思い出してもらう手段の1つとしての位置づけです。

ユニバーサルデザインなウェビナーへ

 まだ弊社も実現できていないことが多いのですが、Webサイトにはバリアフリー・ユニバーサルデザインなガイドラインというものが存在します。また最近、落合陽一さんらが、発言をリアルタイムに画面に書き起こすトライをされています。「ウェビナー」についても、同様の取り組みができないかと、個人的に模索しています。聴覚だけでなく、デジタルという手段を使うからこそ、誰にでも平等な機会提供ができるような場を作りたいと思っています。まだまだ私にはその知見が少ないので、「こんなアイデアあるよ!」や、手元の機材や設定で対処できるものがありましたらぜひ、Twitterで「#UDウェビナー」までお寄せいただけるとありがたいです。

 以上、3回にわたって、連載をさせていただきましたが、ぜひ、皆様のビジネスにおいて、ニューノーマル時代のマーケティング手法として、「ウェビナー」という手段が質量ともに向上し、ビジネスに寄与する手段として機能していく1つのヒントになればいいなと思っております。

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この記事の著者

島袋 孝一(シマブクロ コウイチ)

株式会社ヤプリ マーケティングスペシャリスト

2004年商業ディベロッパー「株式会社パルコ」入社。店舗リーシング・販促宣伝、経営企画室を経て、 2013年よりデジタルマーケティングに従事。 2016年総合飲料メーカー「キリン株式会社」に入社。グループを横断するデジタルマーケティング部に所属。 LINE公...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2020/06/03 07:00 https://markezine.jp/article/detail/33514

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