指名キーワードに加え、一般キーワードからの流入も
――取り組みを始めて、どのような結果が出ましたか。
安立:先にお話しした施策に加え、新規ユーザー・復帰ユーザー双方の獲得を狙ったターゲティングの変更を行うことで、結果的にはCTRは約1.4倍に。それにともない、CPCを抑制でき、CPIも約40%低下。インストール数を1.4倍ほどに拡大できました。
さらにスクリーンショットを変更した効果は、指名キーワードの部分だけではなく、他の一般キーワードに関しても影響が見られ、そこでもCTRが向上し、結果的にCPCの抑制、CPIの改善が見られました。
――様々な数値の改善が見られたのですね。 タイミーさんは、今回の結果をどのようにご覧になっていますか。
古賀:CMでの認知を活かしてユーザー獲得につなげられたのは良かったですね。またタイミーはサービスの特性上、東京周辺のユーザーの獲得を目指しており、エリアを細かく調整する必要があったのですが、セプテーニさんにはその点も手厚くサポートいただいたんです。その結果、本当に獲得したいユーザーを得ることができたのも成果だと思います。
運用データをインストール後の施策にも活用
――最後に、タイミーさんの今後のマーケティング戦略について聞かせてください。
古賀:今回の取り組みに関して言えば、ASOのメタデータを通じてどのようなキーワードが獲得につながったか情報を得ることができたため、今後に活かしていきたいと考えています。より広い観点では、ユーザー数とバイトの案件数のバランスを調整しながらプロモーションを行っていきたいですね。
今、コロナによって企業の長期雇用の考え方が変化しています。また働き手側も、一つの場所で長く働く以前の考え方から、複数の場所で短期間で働くニーズが増加している調査結果も出てきているので、新たなニーズに向き合ってサービスを訴求していこうと考えています。
――セプテーニさんは、今回のお取り組みを踏まえての感想をお願いいたします。
安立:今回は、CM配信前から設計を練り、CM出稿の狙いとマージさせたASAの設計ができたことで、オンライン・オフラインの各施策が点にとどまらず、ダイレクトレスポンスとブランディングの両方へ貢献ができたと考えています。
ASAに限ったことではないですが、セプテーニでは高い広告運用クオリティを担保するために、アカウントサーベイという標準化の取り組みを行っています。具体的には、媒体アルゴリズムの研究や媒体社との連携に基づき、運用設計を仕組み化し、サーベイとして可視化。これにより、定量分析に基づく改善プランを早いサイクルで実行できます。
また、ASAにおいても弊社内での配信実績は直近5ヵ月連続で過去最高数字を更新し続けており(2020年6月時点)、Apple社との密な連携も行っていますので、ASAの運用体制・実績ともに、国内トップクラスだと自負しています。運用スキルアップに向けた教育環境も整え、ASA運用者も昨年対比で2倍程度増員しました(RPA:昨年対比140%増加)。
今後もこの強固な運用基盤を軸に、メタデータの活用、インストール以降のリーチやLTV向上も絡めた戦略設計を行い、タイミー様が注力されている「“一日単位で働ける”サービス自体の理解度とタイミーの知名度を上げる」という課題解決に寄与できればと思います。
石原:ASAは、アプリをインストールする時に誰もが通る部分です。その対策をしっかりと行うことで、LTVアップの効果は間違いないと思っています。成果に直結する重要な部分だからこそ、私たちがご支援することで付加価値をつけて、お客様に対して大きなメリットを提供できるように、新しい施策を生み出していきたいです。