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白メガネ野崎が突撃!次世代のトップランナーに聞く新時代のキャリア形成

販売経験×副業でキャリアの拡充に成功。三井住友カード久保さんが事業会社マーケターになれた訳

 本連載では、広告・マーケティング業界に特化した転職、副業、就活のキャリアコンサルティングを3,000人以上担当したホールハートの野崎大輔さん(通称:白メガネ)が、同領域で活躍中の業界人のこれまで歩んできたキャリアを深掘りし、人生100年時代におけるキャリア設計のヒントを探ります。今回は、家電量販店の販売員からキャリアをスタートされ、越境ECの副業をきっかけにデジタルマーケターとしての道を開いた三井住友カードの久保さんに話を聞きました。

三井住友カードの広告運用×副業キャリア

野崎:家電量販店の販売員からキャリアをスタートされ、事業会社のマーケターに転身という変わったご経歴をお持ちの久保さんにフォーカスして、真似できるキャリアメイクのノウハウを明らかにしたいと思います。まず、直近のお仕事内容を教えていただけますか。

久保:現在は三井住友カードにて、リスティング広告やディスプレイ広告、DSP広告をはじめとした各種Web広告全般を担当し、新規カード会員の加入を促しています。

三井住友カード株式会社 マーケティング本部 IT戦略部 久保 拓也さん

 2014年に新卒で家電量販店チェーンに入社。販売員では時間当たり販売実績全社No.1となりマネージャーを経験。2018年に大手SIer傘下のデジタルマーケティング支援会社に転職後、広告運用業務を経験し2019年9月に三井住友カードに入社。

野崎:広告運用スキルを活かして、インハウス運用をされているということでしょうか?

久保:いえ、基本的には広告代理店様のディレクションを行っています。ただ、自身で手を動かすのが元々好きなので、自ら管理画面を見ながら積極的に逆提案などもするようにしています。また、日々気を付けているのがいわゆる「丸投げ」にしないことです。戦略策定には自身も積極的に参画し、結果に対し責任を持つようにしています。

野崎:三井住友カードさんは副業解禁しているということもあり、社外でも仕事をされているんですよね?

久保:はい。2つの副業を行っていて、1つは越境ECの運営です。香港などで生産されている自転車のアクセサリーやパーツを輸入してECモールにて販売しています。

 もう1つは、運用型広告に関するコンサルティングです。前職時代から培ってきた広告運用のノウハウを活かしてクライアントの相談に乗っています。

家電販売を通じてニーズを拾う力を養う

野崎:事業会社に転身したからこそ、副業で本業と重複しない領域で代理店業務を担当できるメリットは大きいですよね。副業のマッチング支援も行っていますが、このケースが増えていると感じています。

 では、ここからはこの連載企画でも多く取り上げてきている、支援会社から事業会社への転身という定番キャリアを実現しながら、副業という立場を活用し自身の可能性を広げている久保さんが、どのようなキャリアを歩んできたのか紐解きます。

 新卒入社は現在の職域とは異なる家電量販店の販売員とのことですが、当時はマーケティング志向ではなかったんですか? 

株式会社ホールハート タレントマネジメント本部コンサルタント/スペシャリスト 野崎大輔さん(白メガネ)
株式会社ホールハート タレントマネジメント本部コンサルタント/スペシャリスト 野崎大輔さん(白メガネ)

久保:大学時代は国家公務員を目指し勉強していたのですが、試験に受からず路頭に迷う形になりました。その際、当時アルバイトをしていた家電量販店の店長から誘いを受けて、入社することになりました。

野崎:現在のマーケティングキャリアとは離れたスタートだったんですね。就職活動もされたのですか?

久保:数社受けてはいましたが、公務員試験のほうに力を入れていたので、ダメでしたね。家電量販店で行っていた販売業務は好きで成績自体も良く、これまでの経験も活かせるとも思ったので、そのまま就職してもいいなと考えました。

野崎:実際、入社してから販売成績が全店舗No.1になったこともあったんですよね。そのときの秘訣を教えてください。

久保:カタログ接客をしないことですね。当時はPCや一眼カメラ、スマートフォンなどの家電を担当していたのですが、すぐスペックや価格でアピールするのではなく、お客様との会話の中でニーズを拾って、最適なものを提案することを心がけていました。

野崎:ここがポイントで、日々マーケターの方とキャリア面談をしていて感じるのですが、リアルの接客を経験してきた方は顧客視点の考え方がしっかり身についているケースが多く、マーケティングキャリアに接続しやすいです。一見離れていそうな販売接客という経験をNo.1になるほど極めることにより、マーケティングセンスが磨かれ、現在の業務につながっているんでしょうね。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2020/07/17 08:00 https://markezine.jp/article/detail/33775

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