気分のコントロールの仕方を探す「気分ベクトル調節消費」
【7つの旅路】
「気分のコントロールの仕方を探す旅路」
経験したことのない状況にあり、欲求のままに振る舞うこともできない中で、自分の気分はなかなか思うようにならない。そんな心理状態を上手にコントロールする方法が模索されている。ポジティブなアクション、ちょっとした工夫、ばかばかしい行為など、幅広いやり方が試みられている。
【共感スイッチ】
小さな工夫で、在宅での気分を上手にコントロールしたい
【共感度/持続度/未充足度】
- 共感度 75.1%
- 持続度 87.4%
- 未充足度 45.2%
※宣言解除後の7月のスコアのみ
【非共感ポイント】
日々の生活の中での、手間がかかる気分のコントロール
【代表する消費者事象(n=1)】
在宅勤務になったので、一日中一人自宅の書斎でもくもくと作業をしている。自分の気分を自分自身でアゲることがこの状況を楽しむコツだと思い、ラジオを聞きながら仕事をしている。mihimaru GTの「気分上々↑↑」のようなノリノリの曲が流れれば踊る。誰も見ていないから自分ワールドで楽しめる。10時と15時には、ストレッチで体を動かす。コロナで外出もせず不安で閉塞感があるが、仕事は自宅でも工夫すれば楽しくできると思えるようになった。
女性/30歳/東京都/既婚/1人/正社員/研究職/550万~700万円未満
【Beforeコロナの価値】
外出して気分の上げ下げをコントロールする
【With/Afterコロナの価値】
家にいながら気分の上げ下げをコントロールする
【定量的に共感度+未充足度が高い属性】
- <性別> 女性、男性
- <年代別> 15~19歳、20~34歳、35~49歳、50~64歳、65~79歳
- <性年代別> 15~19歳女性、20~34歳女性、35~49歳女性、50~64歳女性、65~79歳女性、15~19歳男性、20~34歳男性、35~49歳男性、65~79歳男性
【新・欲求への対処】
「小さな工夫で、在宅での気分を上手にコントロールしたい」という欲求に対して、どんな商品やサービスの提案ができますか? 既存の自社製品を活用して、何か新しい提案はできないかを考えてみてください。
変化する消費者の欲求に対して、企業は何が提案できるか?
消費者の欲求を示した「共感スイッチ」に対して、自社ブランドで何が提案できるでしょうか? 「Beforeコロナの価値」から「With/Afterの価値」への変化を捉えて、どんな施策を打ち出せるでしょうか? 変化をオポチュニティにするかピンチとするかは、あなた次第なのです。
次回の後編では、「個と社会の関わり方を探す旅路」と「新たな時間の使い方を探す旅路」の新・欲求を紹介します。
コロナ禍で急変する消費者インサイトに対し、企業はどう対応すべきか?
9月1日~2日にかけて開催するMarkeZine Day 2020 Autumnでは、新時代を切り開く戦略と戦術のヒントを提供する様々なセッションをご用意しております。
本コラムの著者、デコムの大松氏が登壇するセッション「ニューノーマル時代の消費者インサイトに適応せよ ウエディングパーク、LIFULLの実践をデコムが説く」では、ニューノーマル時代の消費者インサイトの変化を読み解く定量&定性調査の結果と、実際の企業事例を照らし合わせ、ニューノーマル時代の消費者インサイトに企業が適応する糸口を探ります。参加は無料ですので、ぜひご参加ください!
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