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「10年分のDXが一気に進んでいる」Adobe事業責任者が語るDXの現状と展望とは?

Adobeのデジタルエクスペリエンス製品における営業戦略

 日本でも多くの企業が今までとは考えられないようなスピードでDXを推進している。では実際、Adobeは企業のDX推進をどう支援していくのか。

 3月31日(米国時間)に開催されたAdobeの年次カンファレンス「Adobe Summit 2020」でも、Adobe Experience Cloudの進化について言及されている。ここでもアニール氏は3つのステップを改めて示した。

 「まずは顧客企業の目標が何で、また最優先事項、DXにおける最重要課題をあぶりだし、整理します。デジタル戦略の策定から一緒に取り組んでいきます。その次のステップとして、技術面での理解を深めて、Adobe Experience Cloudで何ができるのかを考えます。その上で、お客様に適したソリューションを実装してデジタルトランスフォーメーションを進めます。その際には、アクセンチュアやNTTデータをはじめとしたパートナー企業の協力もかかせません」(アニール氏)

Adobe Summit 2020」より。Adobe Experience Cloud全体像の概略図。

  アプリケーション同士だけでなくプラットフォームに統合されたことにより、効果的な連携ができる。さらにその間に「Service」レイヤーを持たせることで、Adobe Experience Cloudで完結することなく、外部ソリューションとの柔軟な連携や、自社のビジネスに合ったAI活用が可能になる。

コロナ禍で金融・リテール・エンタメ業界が大きく変化

 会見の中盤に差し掛かり、話題はコロナ禍で取り巻く企業や業界における変化が話題の中心となった。特に、金融・リテール・メディアエンタメ業界が大きく変化をしているという。

 「特に金融・リテールの企業などが非常に積極的にDXに投資をしています。また、リテール企業は、コロナ禍で店舗を閉めていたため、売り上げがオンラインにシフトし、積極的にデジタルに投資をするようになってきています。

 一方で、メディアやエンターテインメント企業の変化も大きいです。ステイホームの傾向もあってか、ほとんどのコンテンツの配信・消費もオンラインで完結するようになったため、積極的にデジタル化を進めています」(アニール氏)

 また、BtoB企業でも変化が起きているという。「BtoB企業においても、販売代理店だけに頼らず、直接エンドコンシューマーと関係を構築し、取り引きを行うようになっています。顧客体験のデジタル化に対して、大きな投資が動いています」とアニール氏は述べた。

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ニューノーマル時代のDXのトレンドは変わるのか?

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この記事の著者

齋藤 ゆう(編集部)(サイトウ ユウ)

大学卒業後、広告代理店に入社しマーケターに。その後、事業会社に転職。金融・美容分野のマーケティング・企画・運営・セールスに携わる。2020年、翔泳社に入社しMarkeZine編集部に所属。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2020/08/26 07:00 https://markezine.jp/article/detail/34086

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