“コーディネート”という付加価値をつけて提供
――では、「AUNE」のサービスモデルについて教えてください。
「AUNE」は、デッドストックアイテムを活用した“コーディネート提案型”ECサイトです。カジュアル・エレガントなどの「テイスト」別や、女子会・デートといった「シーン」別にスタイリストが様々なコーディネートを提案しており、ユーザーはそのコーディネートを一式購入することができます。

――「デッドストック」を活用していることに加え、“コーディネートを販売する”というのも新しいモデルですね。どういった狙いがあったのでしょうか?
コーディネートは楽しいですが、毎日となると大変ですよね。また買う時にも「これと何を合わせれば良いのだろう……」と悩まれる方も多いと思います。市場を見渡すと、コーディネートを提案するレンタルサービスは始まっていましたが、意外にも販売サービスはまだないということに気がついたのです。でも、店舗などではマネキンが着ているコーディネートをそのまま購入される方も結構いらっしゃいますよね。そのため、ターゲットは絞られるかもしれませんが、AUNEのようなサービスは、確実にニーズがあると考えたのです。
環境問題への意識が高いミレニアル世代の心を掴む
――デッドストックに“コーディネート”という付加価値をつけることで、新たなビジネスモデルを作り上げたのですね。ユーザーはどのような方が多いですか?
AUNEは“時短かつ手軽に”おしゃれを楽しめるサービスですので、元々は忙しい30代女性や、ファッションが苦手という方に向けて設計していました。しかし、いざサービスを開始してみると、大学生や20代のユーザーが非常に多かったのです。これは、環境に対する意識が高いミレニアル世代に、AUNEの掲げる想いが響いた結果なのではないかと考えています。
私たちが想定していたターゲットと、実購買層が違うことがわかってきたので、現在はより求めている人が使いやすいサービスにしたいと思い、改善に取り組んでいるところです。
――ミレニアル世代はサスティナブルなサービスを選ぶ傾向にあると言われていますが、まさにそのとおりなのですね。実際のユーザーにあわせて、どのようにサービスを変えていくのでしょうか?
AUNEでは様々なシーン別でコーディネートを用意しているのですが、この提案の幅をどんどん増やしていこうと思っています。現在はオフィスなど大人向けのものが多いので、たとえば“大学に行く時”や“テーマパークに行く時”……など、若い世代に向けたシーンも増やしていこうと取り組んでいるところです。