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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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高速型に変われるか。人間の幸福を目指せるか。“世のデジタル化”がマーケティングに突き付けた問い

人がクリックしているのは「幸せになるため」

――明るい兆しとは何でしょうか?

三浦:コロナ禍でリモートワークやデジタルでの買い物が一気に普及しましたが、なにもかもデジタルになったということではなく、人間の幸福とか快楽に根ざした部分にトランスフォーメーションが起きている現場も経営者も「人間の幸福」を目指して動きやすくなっていくのではないか、ということです。

北爪:確かに、今が大きなチャンスだと感じる場面はたびたびあります。これまで様々な配慮でデジタル化に踏み込めなかった領域にも、変化が起きているタイミングです。しかも「便利になったね」「デジタル化して良かったよね」という部分は、外出自粛が緩和された後も定着していますよね。

三浦:今、10年分20年分の変化が一定に起きたと言われていますが、こういうタイミングは、企業が生活者と握手できるチャンスなんです。

 データを大切にすることと、データしか見ないことはまったく違います。人は幸せになるためにクリックしているはずなのに、「黄色いバナーの方が押してもらいやすい」とか「左下にあるバナーが有利」という、数字しか見ていないマーケティングがあちこちにあった。「人間のことを昆虫か何かだと思ってない?」って。そういうことを積み重ねたって、何一つ人間の幸福に繋がらない。そのことに気づいて、生活者の感情に寄り添うきっかけにできるかが問われています。

北爪:確かにこの数年でデジタルマーケティングも変わってきています。2~3年前までは、デジタルの手法論がクライアント企業の最大のマーケティングイシューでしたが、ここ1~2年で、より本質的に事業を成長させるためにどうすればいいのかがイシューになってきていると確信しています。

 では、どうすれば新しい成長の機会が見えてくるのか。私は、繋がっていなかった「データ」を連携し、バラバラだった「バリューチェーン」を結合していく戦略設計と実行支援が必要だと考えています。言うは易く行うは難しですが、今、私のTEAM JAZZでは、マインドのあるクライアント企業やGOのようなパートナーと共創しながら、一つひとつ形にしていっています。ポイントは、アクチュアルの数字に基づいて実行まで伴走することにあり、これが私たちの強みになると考えています。

――本日はありがとうございました。

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この記事の著者

石川 香苗子(イシカワ カナコ)

ライター。リクルートHRマーケティングで営業を経験したのちライターへ。IT、マーケティング、テレビなどが得意領域。詳細はこちらから(これまでの仕事をまとめてあります)。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2020/10/27 09:00 https://markezine.jp/article/detail/34492

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