Brightcove(米国ブライトコーブ)は、2020年第2四半期のBrightcove Q2 2020 Global Video Index(ブライトコーブ・グローバル・ビデオ・インデックス)レポートのメディア&エンターテインメント版を発行した。
ニュースとエンタメコンテンツの消費が第1四半期に比べほぼ2倍に
レポートによると、2020年第2四半期は、ニュースとエンターテインメントコンテンツの消費が第1四半期(23%)からほぼ2倍(40%)となった。通常、第2四半期は第1四半期に比べても動画視聴が伸びが鈍いにも関わらず、2020年の上半期を2019年と比較してみると、全体の視聴数は30%以上の増加を示している。
特に、各国政府が外出自粛制限を緩め始めた時期であるにもかかわらず、OTTを介したニュース・エンターテインメント関連コンテンツの消費が増加し続けた。
コネクテッドテレビにおける動画視聴回数が大幅成長
日本の動画視聴回数は、2020年第2四半期に36%増加し、4月には最大の伸びを見せた。デバイス別でコネクテッドテレビは286%の成長を見せたが、元々の視聴回数が他のデバイスと比べ少なく、動画視聴シェアとしては10%に届いていない。
動画視聴回数のシェアはスマートフォンに軍配
スマートフォンによる動画視聴回数は、4月の50%増を皮切りに、2020年第2四半期全体では33%を上回る大幅な増加となった。また、動画視聴回数のシェアとしてもスマートフォン(59%)が最大だった。
また、タブレットの視聴回数シェアは12%となり、動画視聴数は前年比に比べ8%増。スマートフォンで視聴される長編動画(21分~40分)および超長編動画(41分~)の視聴時間シェアは、それぞれ56%と59%で世界最大。スマートフォンは、他のあらゆる長さの動画においても高いシェア率を保持しており、0~1分のコンテンツで60%、2~5分のコンテンツで55%、6~20分の動画で52%となっている。
視聴完了率が高いのはコネクテッドテレビ
デバイス別の視聴完了率は、他の先進国市場と同様の傾向が見られ、コネクテッドテレビ(55%)が最も高く、次いでタブレット(49%)、PC(46%)、スマートフォン(37%)が続く。
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