ニールセン デジタルは、消費者のマルチスクリーンの利用動向調査「ニールセン デジタル・コンシューマー・データベース2020 (Nielsen Digital Consumer Database 2020)」を基に、消費者のマルチスクリーン利用状況についての分析結果を発表した。
「オンラインで検討してから店舗で購入」の割合が増加
大半のカテゴリーにおいて、オンラインで検討してから店舗で購入する人の割合が昨年から大きく増加。増加したカテゴリーの一つとして化粧品が挙げられる。使用感を想像するためにオンラインでの検討時間をこれまで以上に確保したり、ブランドのWebサイトはもちろん、これまで以上に様々な情報源を参考にしたりするようになったと考えられる。
勤務時間のメディア消費が増えている
一部の企業では在宅勤務が継続して推奨されているなか、勤務時間のメディア消費に変化が現れている。勤務する場所がオフィスから自宅などのプライベートな場所に変わったことによって、スマートフォン以外のデバイスも活用して、まとまった時間をコンテンツ消費に充てるようになったと考えられる。実際に在宅勤務実施者においては、勤務中にSNSを利用したり音楽やラジオを聞いたり、休憩中にテレビ・動画コンテンツを見る時間が増えている。
高年齢層でインターネット上の口コミに対する情報の信頼度が低下
昨年と比較して、インターネット上の消費者の口コミに対する情報の信頼度が低下している。また年代別では、若年層では昨年と比較して大きな差はないが、高齢層においてインターネット上の消費者の口コミに対する信頼度が低下していた。
【関連記事】
・トレンダーズ「エシカル消費」に関する意識・実態調査を実施 積極的な企業は「良い印象」が9割以上
・Z世代のアプリMAUランキング、非ゲームではSNSが1〜4位を独占【App Annie調査】
・動画によるメディア消費がほぼ2倍に/コネクテッドテレビの視聴が286%の成長【ブライトコーブ調査】
・CMOの約3分の2が、マーケティング予算を削減か横ばいにする見通し【電通インターナショナル社調査】
・国内コネクテッドテレビ広告市場、2020年に102億円/2024年には558億円規模に【SMN調査】