マジックナンバー分析を活かしたDM送付も実現
――すでに「CloudDM」を活用した様々な事例が登場しているそうですね。具体的にどのような施策が行われているか教えてください。
今井:あるクレジットカード会社様では、デジタル施策を後押しするために「CloudDM」が使われています。クレジットカード入会後に、会員専用ページの登録やスマホ決済アプリの設定を促進するためEメールを送信。さらに「アプリへのご登録はお済みですか?」といったご案内を行うDMを送付しています。
今井:どのチャネルでご案内をするのがベストなのかは、お客さまによって異なりますよね。「CloudDM」を利用することで、Eメールを開封していないお客さまに絞ったDM送付が自動で実現しますし、送付内容をパーソナライズすることも可能です。
――一人ひとりに応じたコミュニケーションが可能になっているのですね。
今井:はい。他にも、ある通販会社様では、マジックナンバー分析の結果を活かしてDMを送付しています。分析によって、入会の1週間後に紙のDMを送ることで利用率や継続率が高まることがわかっていたのですが、以前はその月に入会したユーザーに対して、月に一度まとめてDMを送ることしかできていなかったそうです。
そこで「CloudDM」を利用し、MAツールの登録情報を基に、入会から1週間が経ったユーザーだけに、ピンポイントでDMを送る仕組みを確立。お客さまごとに最適なタイミングでDMを送れるようになりました。
また別の通販会社様は、商品を購入したお客さまに対するアフターフォローに「CloudDM」を役立てています。これは掃除機や美顔器、調理器具などについて、購入後にオプションの商品を欲しくなるケースがあるためです。この事例では、ある商品を購入したお客さまに対して、2週間後にオプション商品のご案内DMを送り、関係性を強化しています。
――他にも様々な活用の可能性がありそうです。最後に今後の展望をお聞かせください。
添田:「CloudDM」によって顧客起点で紙のDMを送付することで、ロイヤルティを引き上げながらインパクトの大きい施策を実行できるようになりました。引き続き、企業がデジタルとアナログの両方の強みを活かしたコミュニケーションを実現できるよう、手法やサービスを充実させていきます。
今井:弊社では11月26日(木)に「デジタルマーケティング時代のDMセミナー『コロナ禍の今だからこそ、非対面ツールとしてのDMの重要性』」というタイトルでセミナーを行います。
セミナーでは、冒頭お話したコロナ禍におけるDMの受け取り通数やDM受け取り後のアクションの推移、業界ごとの傾向をさらに詳しくする予定です。また、デジタルマーケティングとアナログのDM、両方の良さを引き出すコミュニケーションについて、事例も交えて解説します。BtoC、BtoB問わずお客さまとの接点の再設計に役立つ内容を用意していますので、ぜひご参加ください。
――本日はありがとうございました。