急な上京でも、即貢献の精神で活躍
野崎:これはポイントで、流れが早く若い業界では、本人が望むかは別問題として「人に教える」という行為が発生しやすいです。そのため、過去に教員志望だったなど誰かに何かを教えたいマインドが強い方はフィットしやすいです。
さて、コールセンターでの業務のやりがいを見つけた三浦さんは、リーダー、スーパーバイザーと順当に昇格していったと聞いています。しかし、次のキャリアでは東北から上京していますね? 一体なぜなんでしょうか。
三浦:昇格すると同時に、仕事の幅も広がり、コールセンターの立ち上げを任されることもありました。その中で、ゼロから新しく仕組みを作ることに関心が湧き、今とは違う会社でそういったことができないかと考えていました。
そんなときに、東京に出ていた友人がすごく楽しそうに仕事をしている近況を聞き、私も東京に行ったら何か明るい未来が待っているんじゃないかと、ほぼ直感で上京を決めました。

野崎:直感だったんですね。上京してマーケティングに関わり始めたんですか?
三浦:いえ、個人向け医療機器メーカーのカスタマーサポート業務です。前職の経験を活かし、コールセンターの立ち上げなどから入っていきました。
野崎:これは正しいアプローチです。転職シーンにおいて、会社、人間関係、住環境、職種などを一気に全部変えてしまうとミスマッチのリスクが高まりがちです。まず、ストロングポイントであるスキルを活かしてビジネスに即貢献するという姿勢は非常に見習うべき点だと思います。
三浦:その会社では当時トークスクリプトもなければエスカレーションフロー(自分で判断できない案件を上司に託す際の情報伝達の流れ)もありませんでした。それらの作成を行いつつ、健康商品の販売に注力するためにアウトバウンドの営業体制の構築なども行っていました。
徐々にマーケティングど真ん中のキャリアに
野崎:なかなかマーケティングキャリアの話に到達しません(笑)。この時点では、現職から遠い位置にいたと思いますが、次のログリー入社をきっかけに大きくキャリアがマーケティング領域に変わったということですね。どのようにキャリアを接続されたのでしょうか。
三浦:まず、サプリメントなどの健康食品を販売していく中で、「このお客さんは、どういう感情で商品を買っているのか」が気になるようになったことが、マーケティングや広告にも興味を持つきっかけでした。
そこから、以前外注していたコールセンターの営業担当の方が、ログリーに入社されており、会社の事業などについて教えてもらいました。入社当時の2014年はネイティブ広告の市場もまだこれからの状況で、きっと伸びると感じ入社を決めました。
野崎:ここも直感ですね(笑)。2014年ごろはログリーは当時まだ人数も10名以下と小規模だったはずですが、成長産業に飛び込むのはキャリアの選択肢が広がりやすいので、リスクは少ないです。また、人脈を活用してリファラルベースに転職しているので、入社後のミスマッチも起こりにくくしている点も異業種にチャレンジする際に押さえておくとよいポイントです。
ログリーではどういった職域からスタートしたのでしょうか。

三浦:最初は営業のアシスタント事務を行っていました。具体的には請求書や見積もりの作成など、営業活動をサポートしていた形です。その後、人数が増えてきたタイミングでアシスタント業務は後輩に引き継ぎ、ネイティブ広告サービス「LOGLY lift」の運用業務を担当していました。