消費行動に影響を及ぼす「コミュニティ活用」が鍵
Instagramのコミュニティ化は、すでに消費行動にも影響を及ぼしています。
冒頭と同じ調査では、20~30代女性が「新しく商品・サービスを購入する際に、参考にする情報源」は、上から順に「Instagram」(45.0%)、「Webニュース記事」(30.0%)、「Twitter」(29.5%)、「ECサイトのレビュー」(22.5%)、「友人や知人の発言・口コミ」(22.5%)となりました。「Instagramきっかけで商品・サービスを購入した時、どんな状態であったか」という質問では、「信頼できる人、好きな人がおすすめしていたとき」という回答が53.4%となり、最も多くなっています。
総じて女性は「いろんな人の意見」を重要視している傾向にありますが、その中でもInstagramは、感覚が近いユーザー同士でつながっている信頼感があり、購買へつながりやすいのです。
また、クチコミを投稿する側の視点に立ってみると、拡散されづらい分、フォロワー(コミュニティ)に対する発信意識が自然と強くなり、誰に向けてシェアするのか、メッセージの方向性が明確です。その分、具体性や説得力が増し、商品購入の参考になりやすい投稿が多くなっているとも考えられます。

このように、適度な距離感でゆるくつながりながら、感覚や価値観に共感し合うことで、信頼が築かれているInstagramコミュニティ。プラットフォーム側もユーザー間のコミュニケーションを重視した機能アップデートをし続けているため、より一層盛り上がっていく見込みです。商品やサービスと相性のいいコミュニティを探し出すスキル、そしてコミュニティ内でどう話題にしてもらうかというコンテンツ提供の視点が、今後のInstagramマーケティングでは外せません。
※【調査概要】
調査対象:事前調査で「日常的にSNSを利用している」と回答した20~30代女性200名※均等割付
調査期間:2020年9月18日~9月23日
調査方法:インターネット調査