Cookieレス時代に向けてリタゲ業界はどう変わる?
――効果を実感される一方で、デメリットを感じる点はありましたか?
佐々木:デメリットというものではないですが、タグの設定が細かいですよね。
高橋:そうですね。通常2種類ぐらい、多いと言われたCriteoですら5種類なのに対し、RTB Houseは全部で8種類のタグを用意しています。その分、細かいユーザーの情報が取れるので、きれいに実装いただけると阪急交通社さまのように大きな効果が得られるというのはあるのですが……。
佐々木:広告主側にもこのタグの知識が必要だと思いました。うちの会社だとWebに特化した人間が少ないのもあって、あまり正確にサイト構成を媒体側へ伝えきれていなかったのですが、配信を伸ばすにあたり社内のシステム担当者とも密に連携をとりながらカスタマイズしてもらえたのも、伸ばせた要因だったのかなと思います。
――今後について、RTB Houseを活用してどのようなことを実施していきたいとお考えですか。
佐々木:まだ見通しは立ちませんが、当社の場合、国内よりも海外旅行における収益が高いので、それが再開されれば出稿額・集客共にもっと伸ばせると思いますし、アッパーファネルの新規ユーザーの獲得を含んだフルファネルでの活用など、これから先まだまだ沢山できることがあると考えています。
あとは、来るCookieレス時代に向けて、一緒に対策を講じていけたらいいですね。
――RTB Houseとしては、この先どのように企業を支援していきたいと思われていますか。今回のお取り組みを振り返りながら、今後の展望をお聞かせください。
吉倉:今回の阪急交通社さまとのお取り組みによって、技術面・実装面を完璧にしてもらえると、他の媒体と比べても遜色ないボリュームを出せることが証明できました。これからも収益の柱となり得るような運用サポートをしていきたいです。
高橋:リターゲティング広告が到来してからちょうど10年ほどが経過した今、改めてリタゲの再活用というか、あるべきリタゲの活用方法を新しいバージョンで見直していく時期にきていると思います。
リタゲを大分使い倒したと思っているお客さんも少なくないでしょうが、日本独自のバーティカルを持っているところ、たとえば人材ポータルや不動産ポータルなんかは、RTBの柔軟性やカスタマイズの実装をすることで改善できる部分も多いはず。そうした発見をお客様に提供していきたいです。
業界としては、Cookieに代わるIDを活用した「Unified ID」か、「インタレストマッチ」の2本柱で、どちらかを選択していく形になると予測しています。
我々も手法としてどちらにも対応できるようにしていくと同時に、アドテクノロジーに関わるパートナー企業とともに新しいソリューションの開発、またそれをベースにした独自のソリューション開発に注力しています。開発中のソリューションには、Cookieを使わずとも現状のパフォーマンスを下げないものもありますので、更なる開発にご期待ください。
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ポーランド発のRTB Houseは2017年に日本に進出、2018年に東京オフィスを開設して以来大きな成長を遂げています。日本はアジア太平洋地域において最も大きな成果を上げている市場であり、その実績はグローバル全体でも3本の指に入ります。
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