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購買だけじゃない!日本の責任者が語る、Amazon広告で実現するフルファネルマーケティング

オンラインイベント開催やFireTVの広告に関する事例も

MZ:こうした施策をされていると知ったときは、少し意外でした。受け取った人は楽しかったでしょうね。

塚本:お届けの接点では、アイデア次第で様々な施策ができそうです。

 また、Amazonではオンラインイベントを開催するといったことも可能です。2020年は「東京ゲームショウ 2020 オンライン」をAmazon上でもオンライン開催し、お客様はコンテンツを楽しみながら、そのままAmazon内でショッピングもできるという体験を提供いたしました。もちろん主催者と連携しTwitchの活用などを軸に、2,500万人以上のゲーム関心層にリーチできました。これは、新たなオンラインイベントの形としてひとつの金字塔になったと自負しています。

MZ:Amazon外でもAmazon DSPやFireTVを活用してアプローチができると思いますが、現時点で紹介できる事例はありますか。

塚本:たとえばFire TVでは、初期設定時に、複数の動画配信サービスと並んでレッドブルの「Red Bull TV」を選択肢に加えています。認知からユーザー獲得、ブランド訴求、継続利用によるエンゲージメント獲得まで支援しており、広告主様からも評価されていると聞いています。Fire TVの広告プロダクトは、家庭内で一番大きなスクリーンであるテレビで訴求できるので、今後の発展を見込んでいます。

 また、Amazon Musicの無料サービスでのオーディオ広告もアメリカを中心に広がっていますね。購買以外の接点も数多く有していることで、我々ならではのコミュニケーションをデザインしていくことが重要だと思っています。

Amazonでの行動や購買傾向に合わせた設計がカギ

MZ:買うだけではない体験をAmazon上に設計するのは、おもしろいですね。売り方も含めた、接点の作り方を一緒に考えられる。

塚本:おっしゃる通りです。その中で、特に加速しているのがブランディング施策という状況です。

 また、お買い物行動に基づくインサイトをつかんだ上で、正確かつ建設的なキャンペーン運用を積極的に提案することも行っています。加えて今、効果測定指標の整備に注力しています。アメリカではショッパーパネルが立ち上がっています。

 実際に購買しているユーザーに調査できると、広告主の皆様の経営数字により貢献できるパートナーになれると思います。継続的で確実な効果測定を実現することは、我々の構想におけるメインの柱のひとつです。

MZ:Amazonをマーケティングに効果的に活用するための考え方と、広告主企業とユーザーそれぞれへの今後の支援についてうかがえますか?

塚本:大事なのは「Think about customer、Working backwards.」、つまりお客様を起点に考えようということです。

 活用術としては、まず自社ブランドのカスタマージャーニーを把握すること。ブランドによってAmazonにおける成熟度が違い、リアル店舗や他のECとも動向が異なっていたりするので、各ブランドに合ったキャンペーン設計をしていく意識を高めていただくことが重要です。お客様起点のマインドセットを共有できると、インサイトを見ながらキャンペーンのPDCAを回していけるので、自ずと精度は高まっていきます。

 また今後に関してですが、広告主の皆様に対しては、ROASを追求する施策を強化しつつ、アッパーファネルでの訴求を必要とする企業には、フルファネルマーケティングの支援をしていきます。

 ユーザーの方々には、今後もAmazon上で良質な体験を提供していくのはもちろん、それ以外のところでもAmazon広告を通じて購買までの旅のお手伝いをできればと思っています。

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この記事の著者

高島 知子(タカシマ トモコ)

 フリー編集者・ライター。主にビジネス系で活動(仕事をWEBにまとめています、詳細はこちらから)。関心領域は企業のコミュニケーション活動、個人の働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/01/12 08:00 https://markezine.jp/article/detail/35207

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