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dotグラフィで探る、Z世代のホンネ

インスタ投稿は激減、コト・モノ消費ともに「量」から「質」へ コロナ禍で変化したZ世代の価値観

まとめ:コロナ禍で変化したZ世代の価値観

 コロナによる、Z世代の価値観の変化を見てきました。今回、エスノグラフィとZ世代会議を行ったのは12月の前半。その後、GOTOトラベル停止の発表などを受けて日に日に考え方や価値観は変わっているのかもしれません。

 しかし、緊急事態宣言による自粛という大きな出来事を一度体験し、普遍的な変化となった価値観もあるのではないでしょうか?

お金に関する価値観変化

 コロナでお金の使い方が量から質へとシフトしたことがわかりました。

 「今までは安いものをたくさんというお金の使い方しかしてなかったけど、コロナによって高くても質の良いものを買ってみようという機会が生まれた。質の良さを体感して、今後の選択の基準に質というものも加わった」

 「人と会うのが貴重になって本当に会いたい人、会ってくれる人が明確になった。そして、その人達と過ごす時間には少しお金がかかっても良い時間を過ごそうと思うようになりました。当たり前が当たり前じゃないことに気づかされた感じはあります」

 このような声を聞いていると、量から質へのシフトはコロナ禍限定ではなく、コロナ終息後も一定期間続いていくように感じられます。

SNSに関する価値観変化

 Z世代といえばインスタと言えるほど、インスタとの関わりが濃かったこの世代。そんなZ世代が、少しインスタの投稿から離れているというのは驚きでした(※インスタは情報収集の手段としては健在で、あくまで投稿をしなくなったということのようです)。単に投稿するものがないということに限らず、少しインスタ熱から覚めてしまったというのは、今後の価値観にも影響を及ぼしそうです。

対人関係に関する価値観変化

 色々なことに配慮しなければならない今、気を使うことに疲れて、人間関係の輪を狭め、似たような価値観の人と固まるようになったというのは大きな変化です。

 dotではZ世代3,000人へのアンケートからZ世代を4つのタイプに分けています。

・リーダー気質で伝統的な価値観を重んじる、ザ体育会系な人生ガチ勢
・あまり積極的に人と関わらずミニマリストで自分の哲学を持っている省エネペシミスト
・流行に敏感で、SNSのために行動するソーシャルよいこ
・これと言った特徴がなく、常に空気を読んで「なんでもいい」が口癖の様子見フォロワー

 もしかすると、今後はこのようなタイプにより個性が見られ、線引きがさらにはっきりとしてくるのかもしれません。

 いかがだったでしょうか? これまで6回にわたって記事を連載してきたZ世代の本音シリーズ。今回は総集編ということで、お金やSNSの使い方、対人関係に関する内容を網羅する形となりました。半年間Z世代の調査をしてきて、驚かされたのは価値観や行動変化のスピードです。常に新しい常識が作られ、Z世代の中でも若い層と年上の層で差が生まれています。今後も調査を続け、また何かの形で皆さんのお役に立つことができれば幸いです。

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この記事の著者

渋江 みのり(シブエ ミノリ)

1998年生まれ。青山学院大学心理学科4年。
2018年からdotで活動を始め、現在はdotのメディア部として活動中。大学卒業後、dotに入社予定。
 

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/02/10 08:00 https://markezine.jp/article/detail/35234

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