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I-ne×Nateeに聞く、Z世代インサイトの最前線とTikTokプロモーションを使ったブランド戦略

売り上げが通常時の150%増、購入へ影響を及ぼす結果に

――施策を実施したことにより、どのような結果や成果が得られましたか。

三浦:まずは、KPIに置いていた指標を大幅達成することができました。それに紐づいて、「勝ちクリエイティブ」のナレッジを蓄積できたこと、投稿を拡散するためのHow toも把握できたことは、とても大きな成果だと思っています。

株式会社I-ne 三浦氏
株式会社I-ne ブランドプロモーション部 ADプランニング課 三浦 仁美氏

小林:ドラッグストアの売り上げにTikTokがかなり寄与していたことも発見できました。POSを見ても、「DROAS」の通常POS実績に対し150~200%の成長が見られたので、売り上げにも貢献できた施策でした。クリエイター投稿・純広告の投稿配信から1~2日ぐらいのPOSが一番伸びていました。

 TikTokは認知形成の側面が強いと思っていたので、購入にまで影響を及ぼせることがわかったのは発見でしたね。良いコミュニケーション、強いクリエイティブがあれば、認知効果のみにとどまらないのが、TikTokというプラットフォームなのかなと改めて感じる出来事でした。

 また、今回エンゲージメントが高かったクリエイターの投稿を、純広告で配信する方法を取ったのですが、純広告の再生であってもPOS(売上)に影響があるとわかったのも新たな気づきでした。クリエイターの投稿だけだと、リーチのボリュームが取れないときは、純広告でそこを厚くしたほうがプロモーション全体として成功するという仮説が今回生まれたので、今後そちらを検証していきたいと思っています。

TikTokを活用したいと思ったとき常に第一想起される存在に

――最後に、今後の展望や展開についてそれぞれの考えをお聞かせください。

三浦:TikTokで流行りつつあるコンテンツを活用したプロモーションを展開したいと思っています。今はエンタメが鉄板だと考えていますが、それ以外の方法も模索し、他社がまだ見つけられていない勝ちパターンをいち早く見つけて、TikTokのクリエイティブに活かしていきたいです。またPR投稿を行うだけでなく、新しいスキームを見出して、それにチャレンジしていければいいですね。

小林:実現したいのはTikTokから社会現象になるコンテンツを作ること。広告やクリエイターとのタイアップといった枠組みを一旦取っ払って、とにかくバズを生む。そしてその後に商品を紐づけていくという、新しい発想でのプロモーションを考えてみたいです。「クリエイティブ/コンテンツファースト」で、ユーザーが本当におもしろいと思うコンテンツを作ること。そこからUGCが生まれ、大きなうねりを生み出す、そんなプロモーションを今後作っていく予定なのでご期待ください。

朝戸:クライアント様に向けては、TikTokを活用したいと思ったとき常に第一想起される存在になるための体制と実績作りを強固にしていきます。また、新しいカテゴリーをどんどん作っていきたいと思っていて、気づけば流行っているものが、実は裏側で私たちが仕掛けたものという状況を増やしていきたいです。それを通じてクライアント様にも、「Nateeの作る波に乗るとおもしろくて効果の出る取り組みができる」とご認識いただけたらいいと思っています。

 クリエイターに向けては、クリエイター自身がマーケティング思考、ビジネス思考を高めながら自立していける環境を作っていきます。実際にクライアント様から「クリエイター活用は、本人のビジネス意識や炎上リスクに不安がある」というお言葉をいただいた事もあるので、それらを解決していきたいです。

渡邊:インフルエンサーマーケティングはテレビCMやSNS広告とは違って、「ありのままの人」がプラットフォームになってくるので、そういう可変的なものに対し、いかに折り合いをつけて、企業とクリエイターの双方にとって満足度の高いコミュニケーションを作っていけるか。この先Nateeとして挑戦すべきことだと思っています。

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この記事の著者

畑中 杏樹(ハタナカ アズキ)

フリーランスライター。広告・マーケティング系出版社の雑誌編集を経てフリーランスに。デジタルマーケティング、広告宣伝、SP分野を中心にWebや雑誌で執筆中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2021/03/16 10:00 https://markezine.jp/article/detail/35465

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