コンバージョン率だけでは判断できない
カラクリは単純である。アニメーションボタンで誘導したユーザは「その場の気分でピコピコするものをつい押したくなっただけ」の場合が多く、商品説明を読む前にボタンに視線が捕われていたのである。いくらコンバージョン率がアップするからといって、このような結果を望まないだろう。獲得したいのは「リピーター」であって、気分で変わる一過性の顧客ではないからだ。この勘所を読み間違えると、アニメーションボタンの成果に目を捉われてしまう可能性が高い【注】。
【注】この例は動画ではなく、あくまでもボタンの場合に限る。
「どんな質のコンバージョンが欲しいのか」を明確に
コンバージョン率をあげる事に必死で、コンバージョンするユーザの質について検討する機会はあまり多くは無いだろう。だからこそコンサルティングが必要とされるのである。残念ながら多くの企業では未だコンバージョンの質を指定できる所まで至っていない事が多い。まずは基本となる優良顧客をしっかり獲得する。そこから始めなければ、どれだけ広告費をかけてLPO対策をしていっても、その場しのぎになる可能性がある。
ただのページではない、未来の顧客獲得への一歩である
Webマーケティングにおけるコンサルティングとは、企業の成長のためにどう貢献し、今なにができる出来るのかを考える事である。来期・再来期、もしくは来年・再来年には、どうありたいと願っているのかを明確にする。そこから末端であるLPOに繋げていく事で回り道をしているようでありながら最短距離を突き進む事になる。時間的視点を引いて見れなければ「今」出稿する事が最適かどうかは分からない。慌てて出稿せずにじっくりと戦略を練って、中長期スパンでロードマップを敷く事、まずはそこから攻めてみてはいかがだろうか。
