SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

定期誌『MarkeZine』特集

私たちのキャリア論(BtoC編)

100年後の未来を考え、仕事をする。会社を選ぶ2つの軸

興味関心・得意領域を突き詰める

 デジタルマーケティングやテクノロジーは日々、文字通り毎日情報がアップデートされていきます。全部の情報を収集するのは不可能なので、自分の得意領域や興味関心のある領域にしぼり、他社事例などを集めていました。普遍的なマーケティングの考え方・基礎は本を読んで学んで身に着けましたが、日々の情報収集ツールはソーシャルメディアとWebやテック系のメディアがメインでした。ただ、それらのツールよりも知り合いや会社の同僚・上司から得られる情報もたくさんあるので、情報をネット上で探すだけでなく雑談や情報交換は大切にしていました。

 また興味があり、もっと知りたい・突き詰めたいと思うことが学べる講座やセミナーには積極的に参加していました。コミュニケーションデザイナーであるさとなおさんこと佐藤尚之さんの「さとなおオープンラボ」と、博報堂ケトル・嶋浩一郎さんの「PRパーソン養成ゼミ」への参加は、私のその後のコミュニケーションプランニングに大きな影響を与えています。

新卒時代から変わらない、会社を選ぶ2つの軸

 会社選びの軸は新卒時代から一貫して、①商品を世の中に生み出すところから売ることまですべてに責任を持てるメーカーであること、②世の中を良くすることができる会社かどうかの2点です。特に2点目については子供を持ってからさらに強く感じるようになり、自分の子供が100年後にいる未来を考え、仕事をするようになりました。

 今勤めている資生堂は、「美」は人を勇気づけ、明日の希望となる力を持つと考え、企業ミッション「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD」のもと、生活者のライフスタイルや意識の変化に対応した商品開発、デジタルを通じた新しい購入体験の提供などを行っており、日々の業務に明確な使命を感じられます。

 キャリアについては0から1を作るよりも、1を10や100にする仕事が得意なので、その領域を突き詰められるかどうか、という軸で仕事を選んでいます。これからはデジタル/リアルというすみわけではなく、すべてのタッチポイントにおけるコミュニケーションプランニングのプロになりたいと思っています。

資生堂 グローバルプレステージブランド 事業部 SHISEIDO Brand Unit 加藤美侑氏

資生堂 グローバルプレステージブランド 事業部 SHISEIDO Brand Unit 加藤美侑氏

食品メーカー・飲料品メーカーにてデジタルを中心としたコミュニケーションプランニングや企業SNSアカウントの運営、オウンドメディアの開設・運営も担当。2020年資生堂に入社。世界87か国・地域に展開するグローバルプレステージブランド「SHISEIDO」にて統合型コミュニケーションプランニングに従事。

マーケターは最高におもしろい!覚悟を持って挑戦を続ける

本質を理解したうえでアウトプットを繰り返す

 私が初めてマーケティング業務に携わったのは、前職時代、創業2年目の通信販売会社に所属していた時です。インハウスマーケターとして、リスティング広告やSNS広告の運用、アフィリエイトサイトの運営者との向き合いなど、複数の業務を担当していました。マーケティング初心者だったため、社内外の業界に詳しい人を徹底マークしてノウハウを盗むために必死に学びながら働きました。

 企業規模の割には、潤沢な広告予算がある恵まれた環境の中だったので、他社で当たっている施策を徹底的に調査し、その施策の背景と本質を理解した上で横展開し、実行することの数をこなしました。自分の考えた施策においては「覚悟を持って実行する」というのを大切にしていました。

 また、マーケティングスキルを磨くため、MarkeZineや宣伝会議といった専門誌を購読したり、SHEやトライバルメディアハウスの講座に通ったりと、業務とは別に、高い目線でのインプットを行うことを意識していました。そして、業務においてそれらで得た知識を基本としたアウトプットを繰り返すサイクルを夢中で回し続けました。こうした取り組みが、今の仕事につながっていると感じます。

マーケターとしての本質を磨いていく

 現在は、Spartyにおいて自社が抱える商品のWebマーケティングの責任者なので、CPAや新規件数がKPIとなります。今後は、それらのスキルを強みとしつつも、集客だけではなくP/Lの設計や商品開発など含め、ブランドを大きく伸ばすことができるマーケターとしてのキャリアを形成したいと思っています。

 顧客が求めている潜在的・顕在的価値を探り出し、届け、その上で企業として利益を上げていくという最高におもしろい仕事が「マーケター」の仕事だと思っていますし、その本質をこれからも貫き磨いていきたいです。

 また、自身の成長のみではできることが限られているので、組織を動かすという部分も注力したいと考えています。弊社では、“ブランド”を創るためにやらなくてはいけないことは、誰もやったことのない新しい挑戦をし続けることだと定義しています。挑戦し続ける組織を、覚悟を持って作っていきたいです。

Sparty Sales Divisin WEB Section Chief 坂口 光氏

Sparty Sales Divisin WEB Section Chief 坂口 光氏

新卒でマイナビに入社し、企業の採用コンサルティングを担当。その後、通販業界に転職し、化粧品・健康食品のWebを中心としたプロモーション・商品企画に従事。2019年よりSpartyに入社。ダイレクトマーケティング・LPOを得意とし、Webマーケティングの責任者としてプロモーション全般を担当。

次のページ
「何のためにマーケティングの仕事をやるのか」という軸をぶらさない

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
定期誌『MarkeZine』特集連載記事一覧

もっと読む

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2021/03/25 14:30 https://markezine.jp/article/detail/35775

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング