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月に300本以上を制作し検証! PDCAを加速させるプレミアアンチエイジングのクリエイティブ戦略

 プレミアアンチエイジング は、クレンジングバームDUO(デュオ)シリーズをはじめとした人気のスキンケアブランドを展開している企業だ。さらなる顧客開拓をすべく、広告表現の幅を広げるために、同社が導入したのが、サイバーエージェントが提供するAIを活用したクリエイティブ制作サービス「極予測AI(キワミヨソクエーアイ)」だ。その具体的な効果についてサイバーエースに聞いた。

広告表現の幅を広げ、新規顧客獲得を加速

――まず会社紹介をお願いいたします。

栗原:プレミアアンチエイジングではクレンジングバームの「DUO(デュオ)」をオンラインまたは店頭で販売しております。

 その他にも、同じくマスプロモーションを大きく展開するCANADEL、敏感肌向けのシカコスメsitranaなど複数ブランドがあります。老若男女、すべての人が“時間”から解放されるよう、エイジングの悩みにアプローチしていきたいと考えており、最近では20代の若年層や男性にもご購入いただいております。

東:サイバーエースはサイバーエージェントの100%子会社で、最先端の広告ノウハウとテクノロジーを駆使しインターネット広告事業を提供しています。

――今回「極予測AI」を使った施策を行おうと思った背景について、教えてください。

栗原:サイバーエージェントで、AIを活用した成功報酬型の広告クリエイティブを提供するとサイバーエース様からご紹介頂き、非常に画期的なサービスだと感じ、「ぜひ!」ということで導入しました。

 これまでにないプロセスで広告表現の幅を広げることで、多種多様な広告クリエイティブが制作でき新規の顧客の獲得につながるのでは、という期待感もありました。

 また新規クリエイティブ同士の効果予測ではなく、現在配信中の最も効果が出ているクリエイティブと比較して、AIによる効果予測値が上回った新クリエイティブのみを納品いただける点も魅力的でした。成功報酬型のため、リスクが少ないことも大きな決め手になりました。

プレミアアンチエイジング株式会社 栗原永梨氏
プレミアアンチエイジング株式会社
ダイレクトマーケティング本部 マーケティング1部 オンライン新規・CMチーム
アシスタントマネージャー 栗原永梨氏

――プレミアアンチエイジング様の課題に対し、サイバーエース様はどのような提案を行ったのでしょうか。

東:バナー制作には結果の出る「あたりバナー」を出すために、かなりの数のバナー制作が必要となります。

 担当営業が様々なパターンのバナー案を出し、制作を進めるのには限界がありますが、「極予測AI」を活用することにより、何万点という膨大な量の素材の中から最適な構図やコピーを短時間で効率的に作ることができます。

 またAI技術の活用により、クリエイターのセンスだけに偏らないクリエイティブを作ることができる点も魅力としてお伝えしました。

株式会社サイバーエース 東信之介氏
株式会社サイバーエース
アカウントプランナー/局長 東信之介氏

月に300本以上のクリエイティブを制作し、勝ちパターンを炙り出す

――「極予測AI」を使って、どのようにクリエイティブ制作から広告配信まで行っていたのか教えてください。

栗原:商品の購入データから紐解いたターゲット層や位置づけたいブランドレベルなどをサイバーエース様にお伝えしながら、月300本以上のクリエイティブを制作しています。そして、広告運用の効果と照らし合わせながら日々検証を行っています。「極予測AI」導入前は月に100本から200本ほどだったので、クリエイティブ制作量が飛躍的に増えました。

 AIが今まで全く想像もしなかった配置を提示してきて、そのクリエイティブが大きな成果を生み出すこともあり、新しいアイデアを出してくれる制作プロセスとして大きく力を発揮しています。

検証時間の削減とクリエイティブの打率が向上し、コスト削減にも貢献

――今回のお取り組みを通じて、クリエイティブ制作で変化した点を教えてください。

千葉:当社にもあたりバナーの構図やデザイン案はありましたが、それに至るまでに相当な検証時間とコストを割いていました。また、クリエイティブの検証に大きく時間がかかるため、PDCAサイクルを回すスピードにも限界がありました。

 しかし「極予測AI」の制作過程で効果が出やすいと予測された素材や構図、コピーを活用することであたりバナーが制作できる率が飛躍的に上がりました。検証の時間も短縮されたため、PDCAサイクルを回すスピードも格段に上がりました。

プレミアアンチエイジング株式会社 千葉美佳氏
プレミアアンチエイジング株式会社
ダイレクトマーケティング本部 マーケティング1部 オンライン新規・CMチーム
千葉美佳氏

――今回の取り組みはこれまでの広告運用とどこが違いますか。

今村:当社では様々な媒体の広告を運用していますが、「極予測AI」の導入において、一番の利点は先ほどプレミアアンチエイジング様がおっしゃっていた通り、効果検証の時間とコストの削減です。「極予測AI」は、あたりバナーの数を増やすために「量から質」へと、従来の制作スタイルを大きく変えました。

 AIによるこれまでにないプロセスでクリエイティブを制作することで、クリエイターのセンスや経験則だけではない広告表現の幅が広がり、新しい広告クリエイティブ発掘につながっていると思います。

株式会社サイバーエース 今村綾子氏
株式会社サイバーエース
アカウントプランナー 今村綾子氏

美容系の広告コスト改善率は390%!確度の高いクリエイティブで大幅改善

――「極予測AI」を活用することで、どのような結果が得られましたか。

栗原:あたりクリエイティブの横展開のスピードが格段に上がったと感じています。弊社のスキンケア商材はターゲットも広いので、広告デザインにおいては小さな差異での効果検証も有効だと考えています。カラーバリエーションや要素配置など、機械的に実行していく方がよい場合もあるので、その点は非常に有効な手段だと考えています。

東:加えて「極予測AI」を活用することで、今までと違う要素のバナー制作が可能になり、新しいあたりバナーの傾向が見えてきています。

 「極予測AI」を活用しないクリエイティブと、「極予測AI」を活用したクリエイティブを比較すると、効果改善の一例は下記のような実績が出ています。

◎美容系
コスト:390%
CPC:120%
CVR:120%
CPA:160%

◎医療・クリニック系
コスト:120%
CPC:140%
CVR:140%
CPA:110%

◎サービス系
コスト:220%
CPC:120%
CVR:120%
CPA:130%

※改善率ベースで算出。サイバーエース調べ。

結果につながるクリエイティブ制作のポイントとは

――クリエイティブ制作において、結果につながるポイントはどういったところにありますか。またクリエイティブ制作において気を付けている点はありますでしょうか?

今村:「極予測AI」の強みは、新規のクリエイティブを考案する過程で「効果予測AI」を活用し、複数の素材の中から広告に最適な素材・箇所を抽出することで、より広告効果の高いクリエイティブを制作することが可能という点です。

 そのため私たちはデザイナーとの打ち合わせで、商品のターゲット情報やお客様が大事にしたいポイントなどクリエイティブ制作に活かせる情報を伝えています。その上で「極予測AI」を活用し制作しています。

――AIだと、ブランドの世界観などと合わなくなってくることはありませんか。

千葉:担当営業の方が丁寧に訴求ポイントを洗い出した上でデザイナーの方と打ち合わせをしてくれているので、ブランドの世界観と合わないものはありませんね。これまでにない新しいクリエイティブが上がってくることがありますが、それは当社においてはいい発見です。

今村:クリエイティブの制作は「極予測AI」のデータをベースに、担当営業とデザイナーが事前に打ち合わせを実施し制作を進めるためクライアントに寄り添った中で最適解を発掘しています。

 また素材に関してはアマナイメージズと連携を行っています。それにより約300万点の素材をデータとして取得するなど、あらゆる業種の企業に対応できる仕組みを整えています。

獲得件数が250%に増加する事例も!効果最大化に貢献

――今後の展望や展開を教えてください。

東:2020年5月に提供を開始した「極予測AI」は、サイバーエージェントグループ全体で力を入れて開発し提供している広告サービスの一つです。「極予測AI」の技術を軸として、検索連動型広告や、動画広告、画像素材の制作にまで技術を応用しサービス提供しています。導入アカウント数も加速度的に増えており、クリエイティブ制作体制も強化しながら、常に挑戦を繰り返しサービスの向上に努めています。

 動画広告の実績においては、「通常の動画広告クリエイティブの制作プロセス」の配信結果と比較し、獲得件数が250%に増加する事例もあり、成果を残しています。様々なジャンルのお客様に満足してご利用いただけることが実績として得られてきました。

 今後も「極予測AI」を活用し、お客様と一緒に広告効果最大化に向けて取り組んでいきたいと思います。

栗原:より多くのお客様へ当社の商品を使っていただけるよう、様々な広告手法を活用し世の中に当社商品の認知を広げていきたいです。広告運用においては、引き続きパートナーであるサイバーエース様の知見を活用させていただき、お互いの事業成長に貢献できればと思っています。

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この記事の著者

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2021/06/23 10:00 https://markezine.jp/article/detail/35936