Amazon Prime VideoとNetflixの二強体制が進む
最後に、動画コンテンツの分野における、有料動画サービスの利用の変化を見ていく。図表6・図表7は、男性・女性の「よく利用している有料動画サービス」のランキング表（上位5位まで）である。
まずは男性のランキングから見ていくと、Amazon Prime Videoはどの年代でも1位となっているのはコロナ拡大前と同様だが、2位以下の順位が変動している。具体的には、Netflixの利用率が上昇し、全年代で2位の座を占めたのに対し、DAZNの利用率が低下し、20代・50代を除く各年代で順位を落としている。DAZNの利用率低下については、2020年6月時点ではコロナの影響による国内・海外の各種スポーツ競技の中止・延期が相次ぎ、見たいコンテンツが見られなくなったことが影響していると考えられる。女性の「よく利用している有料動画サービス」のランキングにおいても、Netflixの利用率が全年代で上昇しており、Amazon Prime Videoとの二強体制を築いている。一方で、Huluは全年代で利用率が低下しており、明暗が分かれる結果となった。その他では、U-NEXTのランキングが上昇し、全年代で上位5位以内に入っているのが特徴的である。また、40代〜60代で昨年5位に入っていたDAZNは、今年はいずれも圏外となっている。
今回の分析により、「モバイル経由のインターネットや動画コンテンツの接触増加」「ニュース関連の情報サイト・アプリの利用率／信頼度の上昇」「有料動画サービスの嗜好の変化」など、コロナ前後でオンラインメディアの接触に様々な変化がみられることが明らかとなった。
調査概要
調査主体：株式会社マクロミル
調査方法：インターネット調査
調査タイトル：ブランドデータバンク 第29期調査／第31期調査「ブランドに関するアンケート」
調査対象：全国15歳～69歳の男女（マクロミルリサーチパネル）
割付方法：
【第29期調査】
10代～60代：調査対象の出現比率に基づき、性別×年代（10歳刻み）で割付
【第31期調査】
10代：調査対象の出現比率に基づき、男女×年齢（15～19歳）で割付
20代～60代：平成27年国勢調査による、性別×年代（10歳刻み）の人口動態割付
総サンプル数：
【第29期調査】n=31,889【第31期調査】n=31,967
調査期間：
【第29期調査】2019年6月20日（木）～2019年7月1日（月）
【第31期調査】2020年6月24日（水）～2020年7月3日（金）・本文の数値は四捨五入した整数で表記しています。
・百分率表示は四捨五入の丸め計算を行っており、合計が100％とならない場合があります。
