※本記事は、2021年4月25日刊行の定期誌『MarkeZine』64号に掲載したものです。
インターネット・動画コンテンツへの接触が増加
まずは、オンラインメディアの接触時間の変化について見ていこう。図表1は、男性のモバイル経由のインターネット、および動画コンテンツへの接触時間について、コロナ拡大前(2019年6月)とコロナ拡大後(2020年6月)を比較したものである。
男性の全年代で、平日・休日とも接触時間が増加していることがわかる。詳しく見ていくと、モバイル経由のインターネットは男性10代と30代・40代で、平日・休日ともに接触時間が10分前後増加している。また、動画コンテンツについては、各年代とも休日の接触時間の増加が目立つ。
図表2では、女性のモバイル経由のインターネット・動画コンテンツへの接触時間について、コロナ拡大前とコロナ拡大後を比較している。
女性においても、モバイル経由のインターネット接触時間が平日・休日とも全年代で増加しており、増加幅は男性より大きい。特に、女性50代・60代では、コロナ拡大前はモバイル経由のインターネット接触時間が他の年代より少ない傾向にあったが、コロナ拡大後は10〜20分程度接触時間が増加しており、平均接触時間が1時間を超えている。また、動画コンテンツへの接触時間も、平日・休日ともに全年代で増加。特に休日については、全年代で10分以上増加している。
2020年6月といえば1回目の緊急事態宣言が明けた翌月ということもあり、コロナ禍において巣ごもり生活が続く中で、男女ともに、スマホを利用したインターネットや動画コンテンツへの接触時間が増えたことを裏付ける結果となった。