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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

MarkeZine Day 2021 Spring

パナソニック山口氏×シンフォニー庭山氏と考える、BtoB企業の成長に欠かせないマーケターの育て方

BtoBマーケターとして覚醒するために必要なこと

道上:3つ目にお聞きしたいのは、BtoBマーケターとしてのポテンシャルを最大限発揮するための方法です。山口さんは、どのように考えていますか。

山口:様々な部門とリレーションを構築していく意識を持つことですね。マーケティングは、マーケティング部門だけで完結しません。日々いろんな部門との連携が重要となります。

 私自身、現在の業務におけるキーワードは「アラインメント」です。まずは他部門とわかりあえるようにすること、そして足並みを揃え協力して施策を実施できるようにすることを目指しています。マーケティングは社内で独立している部門と思われがちです。そうではなく、「皆さんのパートナーなんですよ」と理解してもらい、巻き込んでいけるポジションを取れるかどうかがものすごく重要です。

庭山:私も同感です。関係者全員と適切なコミュニケーションを取れるかどうかは非常に重要です。あと、リードが足りていない営業担当者を察知し、フォローする能力もあわせて持っておきたいです。個々の営業担当者の状況を察知して適切な対応をしていけば、営業担当者から頼りにされると思います。

「日に新た」でアップデートし続ける

道上:また、マーケティングに関する情報のキャッチアップも非常に重要になると思うのですが、いかがでしょうか。

山口:大事だと思います。当社の創業者である松下幸之助の言葉の中でも特に好きなのが「日に新た」です。

 「昔からのやり方だからとか、先輩がやっていたからとか、そういうことではダメやな。毎日、毎日、新しく変化しておるというか、今やっていることが、これでいいのか、こういう考え方でいいのか、常に考えながら、仕事をせんといかん」

 つまり、常にアップデートしていかなければいけない。変わっていないのは、退化していることと同じということを指しています。常に自分をアップデートしていくという信念を持たないと、価値提供できるマーケターにはなれません。

庭山:そうですね。世界を見て、感じて、進化し続けることが重要だと思います。コロナ前は、欧米で開かれるBtoBマーケティングのカンファレンスにできる限り出向いていましたが、どのカンファレンスでも日本人はほとんどいませんでした。

 進んでいる海外でなければ得られない情報は数多くあります。同業他社がどのようなマーケティングを行っているのか、世界では何がトレンドなのか。

山口:私も、海外の情報は積極的に取りに行っています。たとえば、グローバル企業のCMOとのディスカッションにも定期的に参加しています。

道上:日本ではなく、世界を見てアップデートしていくことが重要なんですね。では最後に、お二人からBtoBマーケティングに従事されている方へのメッセージをお願いします。

山口:BtoBマーケターへの需要は本当に高いです。しっかり研鑽すれば活躍の場は増えていくでしょう。私は、すべてのBtoBマーケターは同志だと思っています。一緒にレベルアップして市場を盛り上げていきましょう。

庭山:私は、38年間ずっとBtoBマーケティング一筋で仕事をしていますが、1秒たりとも飽きたことがありません。

 こんなにおもしろくて、食いっぱぐれることもなくて、将来性のある職業はなかなかないと思います。また、企業としても、どれだけマーケティングに投資をしても、正しく運用ができれば回収できないということはほぼないと思います。

 企業がどんどんBtoBマーケティングに投資をして、日本全体のBtoBマーケティングのレベルを上げていってほしいですね。

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この記事の著者

水落 絵理香(ミズオチ エリカ)

フリーライター。CMSの新規営業、マーケティング系メディアのライター・編集を経て独立。関心領域はWebマーケティング、サイバーセキュリティ、AI・VR・ARなどの最新テクノロジー。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/05/24 08:00 https://markezine.jp/article/detail/36266

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