ターゲット視聴数に基づく課金取引を可能に
――今年3月には、BSフジと共同で運用型のテレビ広告サービス「CONNECTED VIEW(コネクテッドビュー)」も開発されています。こちらはどのようなサービスなのでしょうか。
布瀬川:CONNECTED VIEWは、ネット結線されたテレビ機器から取得できる視聴ログデータを活用し、任意設定のターゲットが視聴した分(推計)だけを課金する運用型テレビCM商品です。インターネット広告ではターゲットにあわせて広告を出す面を調整できますが、テレビはどうしても全体に流れてしまうもの。そのため、これまでは枠単価でのやり取りが行われていました。それを、人を基点にしたマーケティングのデータ基盤「People Driven DMP®」のデータを用いて視聴データを分析することで、広告主のマーケティングターゲットの視聴状況を把握し、ターゲットの視聴数に応じて料金をテレビCM放送後に課金する仕組みを作りました。
これにより、たとえばこれまで10本テレビCMを流していたけれど9本でKPIは達成できていた、反対に10本では足りていなかったといったことがわかるようになり、テレビCMの正しい運用が可能になります。まずはBSフジさんと一緒にはじめた取り組みですが、地上波も含めて各局とこうした連携を強めていこうと、まさに今動き始めているところです。
冒頭にもお話ししたとおり、我々はテレビの力を信じています。今後も多様化する広告主のニーズに応えていくため、放送局と連携しながら、挑戦し続けていきますので、ご期待ください。
