「最適なCM出稿プランを協議するための“場”を提供する」
スイッチ・メディア・ラボ:SMART
どんなツール(サービス)なの?
当社の「SMART」はクラウド型のテレビCM出稿分析サービスで、専門的な知識がなくても誰でも簡単に分析が行えるサービスです。当社の強みは、自社でテレビ視聴の一次データを取得しており分析に自由に使えることにあります。最近では「運用型テレビCM」という概念が広まりつつあります。当社サービスでは番組視聴データを放送2分後から見ることができ、リアルタイムに近いサイクルでデータを見ながら運用に活用することが可能です。テレビ視聴データを直接分析しなくても「運用型」のテレビCM出稿をすることは可能です。
ただしその場合は、実際にテレビCMを出稿してみてどのケースでサイト来訪者数が増えたのかを見て次回から出稿を増やす、減らすといったトライ&エラーを繰り返すことになります。テスト出稿の費用もインターネット広告と比較するとテレビCMの場合は高額になりますし、何より最適化までの期間が長くかかります。当社は過去実績データに基づいて予測シミュレーションを行い、その仮説検証を行うという「運用」を行うことができます。自社データと即時性の高いSaaSプロダクトがあるからこそ実現できることです。

開発の狙い、ビジョンは?
我々は新しいデータとテクノロジーによってテレビCMの効果を誰でも簡単に理解できる世の中にすることを目指しています。そのためには解像度の高いデータと使いやすいツールの普及が不可欠です。当社のテレビ視聴データのモニターは関東、関西の合計で4,000世帯、1万人の規模があり、当社独自の170項目のアンケート結果により様々な切り口でモニターをセグメントすることができます。お客様のテレビCMのターゲットに合わせて独自のセグメントを設定し、そのターゲットの方々のテレビ視聴実績データに基づいてプランニングし、実績で乖離が出たら追加出稿やインターネット広告で補完していくという運用が可能です。
また購入する提供番組の組み合わせ最適化のシミュレーションや、スポットCMの絵柄や局配分の最適化のシミュレーションを手元で繰り返し実行できるサービスも提供しています。SMARTでプランニングし、リアルタイムで予実の乖離を見てPDCAを回すことができるようになります。当社SaaSプロダクトの目指す方向性としては広告主様がプランニングを最適化ができるツールですが、データさえあれば良いというものではなく、広告会社様や放送局様と共に取り組みを進めることが不可欠だと考えています。放送局様、広告会社様、広告主様の三者が同じ目線で共通のデータを見ながら最適なCM出稿プランを協議するための“場”を提供していきたいです。

株式会社スイッチ・メディア・ラボ
執行役員社長
高山俊治氏
「テレビの価値、運用型テレビCMの可能性を啓蒙していく」
テレシー:テレシー
どんなツール(サービス)なの?
「テレシー」は、最低100万円から簡単にテレビCMの出稿ができ、効果もしっかりと確認しながらPDCAを回すことができる運用型テレビCMプラットフォームです。電通が保有する日本最大級のテレビCMに関わるアセットをフル活用し、AIを用いた高精度なシミュレーション・最適化・レポーティングを実現します。配信実績も独自のレポーティングツール「テレシーアナリティクス」により、最短で広告掲載翌日には把握することができ、シミュレーションデータと比較しながら、AIによるチューニングでさらなる最適化を図ることも可能です。
また近年、サードパーティCookie規制をはじめ、国内外において、プライバシー保護に対する意識が高まり、対策が強化されていますが、「テレシー」では、効果測定に個人情報を一切使用しないため、Cookie規制などにかかわらず、効果測定をすることが可能です。プランニングや制作、効果測定、次回のプランへの活かし方、すべて一気通貫してフォローします。また、テレビCMでは放送局の厳しい審査基準で表現が制限されますが、審査基準と広告効果を両立させるような表現開発もサポートしていきます。
さらに、グローバルでモバイルアプリ向けマーケティングプラットフォームを展開するAdjust、AppsFlyerとの提携も開始しました。これはアジア初の提携です。同社との提携によりテレビCMによるアプリインストールへの影響がより簡単に計測できるようになりました。

開発の狙い、ビジョンは?
まだスタートしたばかりですので、まずはテレビCMの価値をきちんとお客様にお伝えしていこうと思っています。また今後もテレビCMを運用するという考え方を2021年、2022年とかけて啓蒙していき、この市場を広げていきたいです。
今まではネット広告だけの出稿だった企業様の中にも、このコロナ禍で生活者の行動が変化したことをきっかけに、テレビCMにチャレンジしたいという声が増えています。今後、運用型テレビCM市場は確実に伸びると思っています。ネット広告だけだと日の目を浴びなかった商品もあるでしょうし、より多くの企業がテレビCMの可能性に気づけば、商品やサービスが広がるところにつながると思うんですよね。こうしてお客様のビジネスも伸ばし、生活者の暮らしも豊かにして、日本経済を盛り上げる助けとなるのが、僕らとしては「テレシー」を展開する一番の意義かと思います。

株式会社テレシー
代表取締役
土井 健氏