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イベントレポート

店舗スタッフの成功体験“EX”がCX向上の要 LINEとSTAFF STARTが描く未来の接客

 LINEは、5月14日に「LINE BIZ DAY 2021」を開催した。LINEの概況や新しいプロダクト、企業によるLINEの活用事例などが共有された同イベントの中から、本稿では基調講演で発表された新サービス「LINE STAFF START」にまつわる内容をレポートする。

「LINE BIZ DAY 2021」開催 テーマは“Deep Marketing”

 「Deep Marketing」をテーマに開催された「LINE BIZ DAY 2021」は、LINE株式会社 執行役員 広告・法人事業担当の池端由基氏による基調講演から始まった。

LINE株式会社 執行役員 広告・法人事業担当 池端由基氏
LINE株式会社 執行役員 広告・法人事業担当 池端由基氏

 はじめにLINEの概況について、2021年3月時点のMAUは8,800万人で、前年同月比で400万人以上のプラス。法人による活用も増えており、LINE広告を活用しているアカウント数は約2.8万と、前年比で216%成長。獲得系の企業による活用が中心ではあるが、業種も多岐にわたってきていると池端氏。

 また、2020年にリリースされた新プロダクトとして、LINEのトークルームの最上部にバナー広告を配信できる「トークヘッドビュー」、LINE上で様々なウェブサービスの提供を可能にする「LINEミニアプリ」、既存の販促系のプロダクトをひとつにまとめた「LINEで応募」の3つが紹介された。

 一方通行ではなく、人・場所・瞬間にあわせた最適なコミュニケーションを図る“Deep Marketing”を実現すべく、広告および販促の領域で多数のソリューションを提供してきたLINEだが、コロナ禍によって変化したベターノーマルな世界では、さらに支援の幅を広げる必要があると池端氏は言う。

宣伝・マーケティングのその先へ

 ここでフォーカスされたのが、企業活動の各工程で生み出される価値をひとつの流れとして捉える「バリューチェーン」の考え方。一般的に企業のバリューチェーンは、原材料を仕入れる「購買物流」から始まり、「開発・製造」「出荷物流」「宣伝・マーケティング」「販売営業」「サービス提供」へつながっていくとされてきた。

 しかし、コロナ禍に後押しされる形で、顧客体験も企業活動も店舗運営もますますデジタル化が進んでいる。これにより、従来のバリューチェーンの考え方にも変化が生まれているという。

 「コロナによって変化したベターノーマルな世界で今求められているマーケティングは、これまでの単純な広告宣伝の領域ではなくなってきている」として、池端氏はLINEができることを次のように述べた。

 「より深いDeep Marketingを実現するためには、宣伝・マーケティングの要素のみを最適化するだけでは足りません。広告施策や販促施策のデジタル化とあわせて、その先の最適なユーザー体験を提供するために、LINEがやらなければいけないことはまだまだたくさんあります。我々は、広告宣伝と密接に関わる販売営業から顧客へのサービス提供の領域にまで、支援の幅を広げていきたいと考えています」(池端氏)

 そのための具体的な取り組みとして、発表されたのが株式会社バニッシュ・スタンダードとの業務提携だ。

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この記事の著者

松崎 美紗子(編集部)(マツザキ ミサコ)

1995年生まれ。早稲田大学商学部を卒業後、新卒で翔泳社に入社。新入社員として、日々奮闘中です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/06/01 09:30 https://markezine.jp/article/detail/36421

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