W3C勧告とか論理構造とかWeb標準とか
とはいうものの(4)も半分は正しい。実はSEOを意識しなくてもSEO効果が出るWeb作成法はある。だが、日本ではまったく支持されていない。無視されているのである。W3Cの勧告に従うとか、Web標準に準拠するとか、XHTMLでサイトを作成するとか。これだけでも効果はバツグンである。
Wordでドキュメントを作成する時に、「見出し1」「見出し2」「見出し3」を使っているだろうか?文字装飾や表、図といった見栄えばかりにうつつを抜かしているのでは?稟議書や通達ばかり作って、論文を生涯ほとんど書くことがない。こういう日本人の文書作成習慣が、構造的な記述を蔑ろにし、キーワード書き込みやリンク貼り込みという無理やりのSEOにどっぷりはまらせてしまうのだ。
見出しと段落を使いこなす、結論を用意し論理の展開をキッチリする。そういう論文作成の手法をマスターすれば、SEOの70%は達成できる。というか、こういったことはSEOでも何でもない。
ところが、不見識な「SEO批判」の方がW3C勧告もWeb標準も知らぬ存ぜぬだから、我々SEO側が力説しなければならない。贔屓の引き倒しになるが、「W3C」「構造」「Web標準」を語るSEOのエキスパートや業者は、キーワード書き込み・リンク貼り込み以上のSEOを開発していると思っていいだろう。W3CやWeb標準に則っていないサイトや、Internet ExplorerやFirefox、Safariでほぼ同じに表示されないページ、見出しや段落、リストで構造化されていないコンテンツは、どんなに内容が深くても、良いとは言えないのである。
自称良いコンテンツ作成者は、まず構造的な記述や複数のブラウザで同じ表示というWeb標準を徹底すること。そうすれば、内容のあるページが上位になり空疎なものが徐々に駆逐されていくだろう。
