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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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コロナ禍で耳の可処分時間はどう変わる? 音声コンテンツの最新動向

「音声×デジタル」のパイオニア的存在・radikoに聞く、音声メディアの変遷と広告媒体としての可能性

コンテンツを主語にしたアプリのUI設計

――聴取者数の増加には、各番組の内容はもちろん、プラットフォーム側の工夫も大きく影響すると思います。聴取者数をより増加させるために、御社で取り組まれていることがあればお教えください。

青木:アプリのユーザーインターフェース(UI)においては、コンテンツを主語にしたインターフェースの設計を意識しています。

青木:ラジオ受信機の場合、放送局や放送開始時刻を把握しているお気に入りの番組の聴取時を除き、周波数を合わせながら聴きたい放送局・番組を探していきますよね。ラジコでは、自分が好きな出演者や話題などのコンテンツ軸で聴取番組を探すことができ、「結果的にその番組を放送しているのが●●という放送局だった」という選び方ができます

 その一環として力を入れているのがレコメンド機能です。ユーザーが聴取した番組のログが残るので、それを基にしたアルゴリズムで好まれそうな番組のレコメンドを自動的に行っています。

 一方で、個人が求める番組だけをレコメンドするのではなく、世の中で広く求められているコンテンツもユーザーにしっかり伝えられるような体験の設計に努めています。

ユーザー像の把握で「三方良し」を目指す

――最後にお二人から、御社が2021年で特に注力されたいこと、今後の展望をお教えください。

小平:私はラジコオーディオアドの担当として、動画と音声を組み合わせた広告施策の事例作りや広告効果測定メニューの充実化を図り、より広告主に選んでいただける媒体を目指していきます。

青木:引き続き、新しいユーザーの獲得に取り組んでいくとともに、ラジオ番組のデータ化にも取り組んでいければと考えています。将来的には各番組で話されている内容すべてをデータ化したいですね。それらのデータを吸い上げてタグ付けできれば、よりユーザーに最適なレコメンドができるようになるからです。

 また、個人情報の取り扱いに十分留意しながらユーザー像も精度高く把握できるように取り組んでいきたいと考えています。ユーザー像を知るためのデータは、放送局の編成・制作にとっても重要となるからです

 ラジオ番組のデータ化やユーザー像の把握にラジコが主体となって取り組むことにより、協力いただいている放送局、広告主、聴取者のそれぞれに提供できる新たな価値がまだまだあると考えます。「三方良し」を目指し、引き続き頑張っていきたいですね。

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この記事の著者

渡辺 佳奈(編集部)(ワタナベ カナ)

1991年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部を2013年に卒業後、翔泳社に新卒として入社。約5年間、Webメディアの広告営業に従事したのち退職。故郷である神戸に戻り、コーヒーショップで働く傍らライターとして活動。2021年に翔泳社へ再入社し、MarkeZine編集部に所属。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/07/28 07:00 https://markezine.jp/article/detail/36750

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