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大手IT企業からレガシー業界へ!異業種経験とテクノロジーで切り開く「RENOSY」の未来

異業種×自分の経験=新しい化学反応を起こす

――新たな挑戦の場として、ずっとキャリアを築いてきた広告業界ではなく異業種を選ぶことになったきっかけは何かあったのでしょうか?

木原:理由は2つあります。1つ目はシンプルに広告業界以外の世界も知りたかったからです。残された社会人としての人生を1つの業界で終えるのがもったいないと。

 2つ目は私自身LINEでLINE Ads Platform事業(現在はLINE広告)の立ち上げという大きなイベントを経験して、自分の得意な領域で会社の事業成長の波にうまく乗ることが、いかに自己成長に跳ね返るかを身に染みて知りました。もう一度そういった経験をして経験値を高めたいと言う成長欲求があります。これまでの自分の経験を活かし、相手の会社も自分自身もお互い成長できる場所はないか? 考えている中でいくつかの会社様とお話をし、GA technologiesと出会いました。

――異業種へ飛び込む不安はありませんでしたか?

木原:めちゃくちゃありましたよ。一部の友人には相談していましたが家族にも相談せず一人でいろいろを考えましたからね。けれど大した整理はできず「広告業界も昔はかなりアナログだった、経験もなく飛び込んだけどなんとかやったじゃないか!」とシンプルにいいように考えました(笑)転職することに対して少なくともデメリットはありませんでした。

 広告出稿の金額も昔は数百万円からといった高価格帯でしたし、取り扱える企業も大手で限定的、入稿もメールで、レポートも表示回数とクリック数と単価といった最低限の情報がエクセルにまとめられているだけ。でも、そこにテクノロジーが入り、一気に業界が活性化していった。

 何か物事が便利になる時、生活体験が変わる時ってほとんどと言ってもいいくらいテクノロジーの力が関わっています。交通だとSuicaが生まれて切符が不要になった、音楽視聴の環境もiPhoneの登場で音源の持ち運びが不要になったのがいい例です。生活環境がテクノロジーの導入で大きく変わってきました。だから不動産体験もテクノロジーの導入で変われるはずです。やはり「便利」になることに世の中の流れは逆らえないですよね。

 業界は違えども、アナログな状態からテクノロジーの活用でデジタルに移行する一連の流れを体感してきた経験は、必ず生きるだろうと思いましたし、この経験を活かしながら新しい業界を学べるメリットもあると考えました。「アナログな不動産業界×異業種の自身の経験=新しい化学反応」が起こる。そんな風に自分自身の考えを整理し、チャレンジすることに決めました。

前例のない成功者になりうる可能性

――実際に波に飛び込んでみて、事業の醍醐味はどこにありますか。

木原:広告業界の場合、すでにGoogleやFacebookといった成功者がいて、基本的にはそこに「追いつけ追い越せ」でやっていくことになります。しかし不動産テクノロジーという切り口だとまだ成功者がいるわけではありません。

 不動産業界は業界ルールというものが重く、その中で前例のないことにチャレンジしなければいけないので不安やストレスはあります。けれど不安もストレスもない仕事って多分すごく退屈だと思います。

 私個人の目標ですが「不動産業界のGoogle」を目指したいと思っています。これにチャレンジしていけることが一番の醍醐味だと考えて仕事しています。

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この記事の著者

畑中 杏樹(ハタナカ アズキ)

フリーランスライター。広告・マーケティング系出版社の雑誌編集を経てフリーランスに。デジタルマーケティング、広告宣伝、SP分野を中心にWebや雑誌で執筆中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2021/09/29 11:30 https://markezine.jp/article/detail/36884

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