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『ファン』のインサイトをいかに捉えるか~企業とIP、ファンの関係を考える~

声優人気を支える“熱量”。企業発信でもファンダムから「ありがとう」と言われるコンテンツの作り方とは?


声優を起用した企業のプロモーションやコンテンツが増えている。その成功のカギは、熱量が高いファン層「ファンダム」に支持されるコンテンツであることだ。声優や音楽を中心に、エンターテインメントとブランドをつなげるコミュニケーションデザインを得意とするトライバルメディアハウスのマーケティングレーベル『Modern Age/モダンエイジ』の高野修平氏と薦田果聖氏に、ファンダムのインサイトの捉え方、喜ばれるコンテンツの作り方をうかがった。

Z世代も推す「声優」の存在感

 アニメのキャラクターなどの声を担当する「声優」の存在感が増している。テレビCMや動画広告のナレーションといった声の仕事だけでなく、顔出しで地上波のバラエティ番組やドラマにも出演。国民的な知名度を持つ声優や、SNSのフォロワー数が100万人単位の声優もいるなど、インフルエンサーとしての注目度も高い。

 LINEリサーチの調査によると、高校生の8割強に「推し」が存在し、その主な対象はアニメの登場人物やキャラクター。声優を挙げる割合も2割と、若年層の間でも声優の人気が高いことがうかがえる。

LINEリサーチ「LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査」より
LINEリサーチ「LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査」より

 これらの勢いを受けてか、声優にフォーカスしたコンテンツを発信する企業も増えている。たとえば、集英社文庫のナツイチキャンペーンでは、5名の人気声優による朗読動画を公開。対象の文庫を購入すると、2次元バーコードから続きが聞ける仕組みだ。

 またサンヨー食品では、袋麺のアレンジを訴求する「ひとてま荘」の動画コンテンツに声優をキャスティング。昨年も人気声優がラーメンを料理する動画を配信し、話題を呼んだ。

 声優を起用したコンテンツは、各ウェブ媒体で話題になりやすく、Twitterのトレンドにその名前が挙がることも珍しくはない。

熱量が高いファン層「ファンダム」とは?

 では、なぜこれほどまでに声優が注目されているのか。そこには、ファンダムの存在がある。

 ブランドとエンターテインメントを掛け合わせたコミュニケーションデザインを手がけるトライバルメディアハウスのマーケティングレーベル「Modern Age」のレーベルヘッド高野修平氏曰く、声優や音楽などエンターテインメントのファンは、その熱量の濃度に合わせて、トライブ、ファン、ファンダムの3つの層に分かれるという。

 トライブとは、年代や性別を超え、共通の趣味や興味、価値観で形成されたファンのつながりを意味する。つまり、「○○が好きな人たち」だ。

 そしてファンダムは、トライブの中でもより熱心なファン層のことである。特に、音楽・アニメ・漫画・小説・スポーツといった、人生においてかけがえのない、生きる活力となるエンターテインメントの分野においては、より熱量が高いファンダムが生まれやすい。

 ファンダムの特徴は、そこで形成された独特のカルチャー・世界観といった共通のコンテクストを持っていることだ。メジャーデビューを目指す過程を応援する、SNSで積極的に情報を発信するなど、好きな対象のために惜しみなく行動する。声優の人気は、このようなファンダムを中心に支えられているのだ。

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この記事の著者

マチコマキ(マチコマキ)

広告営業&WEBディレクター出身のビジネスライター。専門は、BtoBプロダクトの導入事例や、広告、デジタルマーケティング。オウンドメディア編集長業務、コンテンツマーケティング支援やUXライティングなど、文章にまつわる仕事に幅広く関わる。ポートフォリオはこちらをご参考ください。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/09/13 14:54 https://markezine.jp/article/detail/37025

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