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毎月200人にインタビューする SHIBUYA109 lab.が掴んだ、Z世代の消費のモチベーション

高校生、大学生が語る消費のリアル

長田:Z世代の特徴を直接感じ取っていただくため、ここからは「Z世代に聞いてみよう!のコーナー」と題して、ふたりのゲストを迎えます。まず、お名前と最近どんなことにお金を使っているかを教えてください。

ゆか:ゆかです。高校3年生です。ジャニーズとカフェ巡りが好きで、お金はジャニーズグッズとカフェでの飲食代に使います。公式の写真やアクリルスタンドを買ったり、原宿にある非公式のガチャガチャをしたりしています。

りな:はじめまして、りなです。大学3年生です。好きなものはランジェリーと美容情報を調べること。ランジェリーには月2万円くらい使っていて、好きなブランドは「GEMINItale(ジェミニテイル)」と「K+1%(ケープラスワンパーセント)」です。ブランドはInstagramで調べて見つけることがほとんどです。美容はバスグッズ、バスソルトなどに注目しています。

長田:コロナ禍なので、おうちで使えるケアグッズが流行っていますよね。では、モノを買うときに意識していることはありますか?

りな:SNSの情報やクチコミをくまなくチェックすることです。私は低身長で骨格診断の結果が「ストレート」なので、アパレルの場合は同じような人に焦点を当てて見ています。

長田:美容グッズや服を調べるのに、パーソナルカラーや骨格診断といったタイプ診断を手掛かりにする人がとても増えていますよね。インフルエンサーさんがプロフィールに書いているのもよく見ます。ゆかさんはどうですか?

ゆか:私は、コスメならInstagramで実際に使用している様子や、不便さやデメリットも書いているクチコミをチェックします。そして、必ずお店に行ってテスターで試してから買います。CMに出ているモデルさんと私とでは、肌の色が違うので、やっぱり実際に試して色味を見たいです。

長田:ふたりとも、しっかり情報収集してから買うことが多いのですね。Z世代の堅実な傾向は、お金の使い方にも表れています。SHIBUYA109 lab. の調査結果では約8割が「貯金をしている」と回答しているんです。

 

講演資料より
講演資料より

 平均金額は約27.7万円。目的は、留学や高めのバッグなど目先の大きな支出のため、近い未来のためというのが特徴です。ふたりは貯金や節約はどうしていますか?

りな:定期的な貯金はしていないのですが、初めて開設した口座を貯金用にして、お年玉や使わなかった分を貯めています。社会人になったら一人暮らしをしたいので、その費用にと思って。節約は、クーポンやセールを使うほか、キャッシュレス決済でポイント還元を狙っています。友人に「PayPayの還元率が良いよ」と勧められたのがきっかけで使い始めました。

ゆか:私は2つのアルバイトのお給料が入る通帳を別にしています。1つは貯金用、もう1つはジャニーズグッズやカフェの飲食代用です。専門学校に進む予定なのですが、そのときにアルバイトができるかわからないので、貯金しておきたいなと。結婚のことも少しは考えています。節約方法は「できるだけ歩いて交通費をかけない」「安いお店を選ぶ」といったことです。

長田:では、最後の質問に移ります。コロナ禍の前と今で、お金の使い方や遊び方、考え方は変わりましたか?

ゆか:遠出をやめて、今は近場で遊んで友達との思い出を写真に残しています。

りな:コロナ禍で「時間は止まってくれない」と実感して、迷っているなら早く買って、使う期間を長くしようと思うようになりました。値段が高めでも「満足できるから買おう」って。数は少なくても、良い商品を慎重に買う考え方になりました。

長田:この1年間で「質」が重視されるようになり、価値を感じるもの、少し高くても長く愛用できるものを選ぶようになったのかもしれないですね。今日はリアルな声を聞かせてくれてありがとうございました。SHIBUYA109 lab. では今後も、若者の価値観の変化を把握しながら、新しい消費の芽を見つけていきます。

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この記事の著者

那波 りよ(ナナミ リヨ)

フリーライター。塾講師・実務翻訳家・広告代理店勤務を経てフリーランスに。 取材・インタビュー記事を中心に関西で活動中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/10/06 09:00 https://markezine.jp/article/detail/37374

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