大日本印刷(以下、DNP)は、「日本の技術、文化、人を繋ぐ」をコンセプトにした生活者向けのプロダクトブランドを立ち上げた。第一弾として、「良質な読書時間」を演出するブランド「AIMA(アイマ)」を展開。読書がより楽しくなるような商品を、12月10日より発売した。
「AIMA」のコンセプトは、「生活の合間(あいま)時間を良質な読書時間に」。印刷会社として長年にわたって本づくりや関連するモノづくりに携わってきた経験をもとに、生活者の読書時間をより豊かなものにする商品を開発・提供する。
具体的には、「見る角度によって飲み口の形が変わるマグカップ」である●×■(マル×シカク)を銀座蔦屋書店にて先行販売する。
これは見る方向によって、形状が変わって見える「錯視」を用いた立体デザイン「変身立体」の技術と、佐賀県嬉野市の伝統工芸「吉田焼」を融合したもの。見る向きによって様相が変わるマグカップは、読み手の解釈次第でさまざまな表情を見せる「本」のように、視点の違いによる発見や大人の遊び心を演出する。
また、今後「AIMA」ブランドのプロダクトを拡充するとともに、国内外の企業等と、「AIMA」ブランドを活かしたコンテンツ関連のコラボレーションを進めていく。
DNPは、独自に培ってきた「P&I」(印刷と情報)の強みを活かして多様なコミュニケーション手法を開発し、コンテンツホルダーとともに、各種コンテンツをデジタルメディアやイベント・グッズなどに展開して、国内外に発信している。
今回、こうした事業で培ったプロダクトの企画・製造・販売に関するノウハウや、DNP独自の表現技術などを活かし、商品ブランドを通して日本の伝統技術や文化の魅力を広く伝えるプロダクトブランドの立ち上げを進める。
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