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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

『ファン』のインサイトをいかに捉えるか~企業とIP、ファンの関係を考える~

「一緒にフィギュアスケートを盛り上げたい!」強火担・ミズノが手がけるファンがときめくコラボとは?


商品をきっかけに生まれる「スポーツの輪」

MZ:続いて、ミズノのブランドアンバサダーの1人、宇野昌磨選手とのコラボレーションについてうかがいます。まずは、ブランドアンバサダーについて教えてください。

井口:ミズノのブランドアンバサダーは、選手個人との契約でして、練習や移動のときに着用するウエアやシューズを提供しています。選手によって活動内容は様々ですが、宇野選手には、ミズノアパレル品の宣伝・広報活動にご協力いただくほか、提供アイテムに関しての意見をいただき、商品開発へつなげています。

MZ:宇野選手とのコラボは、2019年の10月から継続的に行われ、第4弾まで続いていますね。

井口:「フィギュアスケートを観る・応援して楽しむ」をテーマに、ミズノのブランドアンバサダーである宇野選手をファンの皆さんと一緒に応援したい、の思いから企画がスタートしました。コラボアイテムには、宇野選手の「1番に向かい続ける努力と成功のルーティン」をイメージして作ったオリジナルのロゴを入れ、スポーツシーンだけでなく日常でもお使いいただけるラインナップをそろえています。

宇野昌磨選手コラボ商品
宇野昌磨選手コラボ第3弾 ストレッチスウェットフーディ(写真左)、第4弾長袖Tシャツ(写真右)
※現在は受注を終了している

MZ:宇野選手のファンの反響はいかがですか。

井口:「競技会やアイスショーの会場で、同志を見つけました」「コラボアイテムを持っているファンに声をかけ、仲良くなりました」などの嬉しいコメントをいただいています。商品をお届けして終わりではなく、スポーツの輪が広がり、応援する仲間が増えていく様子を目の当たりにし、「これがやりたかったことだ!」と感じています。

すべてのタッチポイントで、ファンの気持ちをとことん考える

MZ:コラボアイテムには、ブランケットのようにフィギュアスケートを観戦するときに使えるものもあり、ファンには嬉しいですね。

井口:コラボのアイテム開発で大切にしていることは、本気のものづくりをすることです。日本代表ウエアの担当者がコラボアイテムも担当し、そのシーズンに一番おすすめの機能性を盛り込んでいます。

 たとえば、宇野選手コラボの第3弾で登場したストレッチスウェットは、スケート競技の日本代表が現在着用されているスウェットパーカーと同じ生地を使っています。宇野選手が着心地の良いウエアをお好きなようで、その特長を生かしたアイテムも取り入れていますね。

 また、ブランケットや手袋など寒いシーンで使うアイテムには、ミズノが独自に開発した吸湿発熱素材のブレスサーモを使っています。スポーツメーカーのミズノだからこそ提供できる機能性やクオリティを大切に、ファンの皆さんに喜んでいただきたいと開発しています。

MZ:世界中のフィギュアスケートファンのために、海外への発送も対応していますね。その他、コラボアイテムを販売する上で、気をつけているポイントはありますか。

井口:すべてオンライン販売のため、アイテム紹介のページを細かく作り込んでいます。「イメージと違った」は避けたいですし、こだわりはすべてお伝えするスタンスで、生地感やサイズも言葉を尽くして説明しています。

井口:さらにコラボ期間中は、極力多くのアイテムを店頭でお試しいただけるよう、サンプルをご用意しています。初めてミズノでお買い物をされる方や、スポーツアイテムの選びかたに慣れていない方も多くいらっしゃいますので、スタッフから先にお声がけするなど、安心してお買い物ができる雰囲気作りを徹底しています。また、ファンの皆さんには長い期間お待ちいただくことになってしまうのですが、やはり欲しいと思ってくださったすべての方へ私たちのこだわりを確実に届けることが大切だと考え、受注販売にしています。

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コラボレーションがミズノを体験する入り口に

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この記事の著者

マチコマキ(マチコマキ)

広告営業&WEBディレクター出身のビジネスライター。専門は、BtoBプロダクトの導入事例や、広告、デジタルマーケティング。オウンドメディア編集長業務、コンテンツマーケティング支援やUXライティングなど、文章にまつわる仕事に幅広く関わる。ポートフォリオはこちらをご参考ください。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2022/02/15 21:24 https://markezine.jp/article/detail/38219

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