実購買データに基づく分析と業界トップクラスのデータ量が強み
MZ:調査会社をはじめ、様々な機関が消費動向のレポートを公開していますがCustella Trendならではの強みはどこにあるのでしょうか?
荒木:最大の強みは会員様の実購買データを用いて分析している点です。実購買データとは、購入した店舗や金額、日時などの情報を指します。また性別や年齢、居住地など基本的な属性だけでなく、会員様の年収、勤務地、職業、リボや分割といったファイナンスの情報も保有している点が我々カード会社の強みです。弊社の加盟店数は約150万にも上り、月間5億件のデータ量は日本のカード会社の中でもトップクラスに入ると自負しています。
MZ:確かに、このボリュームの情報を無料で閲覧できるのはすごいことですね。せっかく得た情報を無駄にしないためにも、Custella Trendの有効な活用方法を教えていただけますか?
荒木:Custella Trendを購読するメリットは、自社や競合他社を含む業界の消費動向を精緻に把握できることです。もし私がマーケターなら、まずは決済金額全体における7つの欲求区分の構成比率がどう移り変わっているのかを確認し、マクロの消費動向を掴みます。その上で自社が属する業界に着目し、業界全体のコンディションを参考値に自社の状況を把握。自社は厳しいにも関わらず業界全体が好調なら「他社は何をやっているのか」という興味関心が生まれるので、より細かな分析を行うことができるCustella Analyticsを活用していくと思います。
自社と業界全体のコンディションが同じであっても違っていても、何かしらの“気付き”が生まれ、その気付きがネクストアクションを考える材料になります。有効な材料の1つが、4章にある他業種での決済金額ランキングです。このランキングからは「自社の利用者がほかにどのような業種で消費活動を行っているのか」「自社と関わりの深い業種はどこなのか」などの傾向を容易に読み解くことができるからです。
分析はマーケティング活動の第一歩
MZ:最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。
荒木:Custella Trendは無料のレポートサービスなので、まずはお気軽にご覧いただき「キャッシュレスデータからここまでの内容がわかるのか」と体験していただきたいです。担当者としては現行の43業種のさらなる細分化と、分析の新たな切り口を検討したいです。また、スポットで出している特別号をもっとタイムリーに出して速報性を上げるなど、コンテンツの魅力を上げていきたいと考えています。
RPDCA(Research→Plan→Do→Check→Action)を回していく上で、第一歩となるのが分析です。小売業界でマーケティングに携わった身としては「分析なくして何も考えられない」という実感を持っています。Custella Trendを用いて現状把握をしていただき、その上で「もっとこういうデータを知りたい」「別の角度で分析するとどうなるのか」という疑問が浮かんだ際は、ぜひ我々にお声がけください。Custella Analyticsを筆頭に様々なサービスでお手伝いができると思います。
キャッシュレスデータでマーケティング課題を解決!
三井住友カードが保有する、膨大なキャッシュレスデータを用いた消費トレンドの分析を毎月レポート形式でお届けします。いち早く顧客行動の変化を捉え、今後の顧客動向を予測するヒントとしてご利用ください。