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アジャイルマーケターの挑戦(AD)

誰もがパパッと仮説検証、上位有料プランへの移行率約5倍を実現したNewsPicksの戦術

リアルタイムなデータを扱い、仮説検証が高速に

MZ:岩田さんはBrazeを活用してどのような施策をされているのでしょうか?

岩田:NewsPicksのユーザーの多くは社会人ですが、昨年の11月から学生向けに「学生生活・進路タブ」というカテゴリを運用しており、そこへの誘導施策を行っています。また、学生さんは学割でプレミアムサービスが500円で使用できます。この認知拡大の施策にもBrazeを活用しています。

同社 マーケティングチーム マーケティングプランナー 岩田 真由子氏
同社 マーケティングチーム マーケティングプランナー 岩田 真由子氏

 始めたばかりの施策なので、今後PDCAを回しながら効果を上げていきたいですね。Brazeを使うと、企画から実行までは最短で1週間ほどです。既にクリエイティブがある場合は、その日に実施することもできています。

菊地:このスピード感はBrazeを導入してからですね。以前はちょっと複雑な条件を設定しようとすると、データの準備に工数がかかりました。データをツールに合わせなければならなかったのです。今はBrazeにデータを渡せばツール上でいかようにもできます。

MZ:桐畑さんの取り組みはいかがでしょうか。

桐畑:開発ではLTV向上を目的として、そもそもどういったユーザーが継続利用しているのかを検証するためにBrazeを活用しています。

同社 プロダクト開発チーム アプリケーションユニット リーダー 桐畑 数寿氏
同社 プロダクト開発チーム アプリケーションユニット リーダー 桐畑 数寿氏

 例えば会員になったばかりのユーザー向けにA/Bテストを実施しています。A群には最初にオンボーディングの記事を表示し、B群には何も出さない形にして、どのぐらい数字が変わっているかを見ます。結果はBrazeの管理画面上でビジュアライズされるので、仮説を迅速に検証するのに役立っていますね。

 そうした中で効果的だと実証できた施策として、「有料コンテンツの購読画面まで行って購読画面を閉じたユーザーに再度アプリ内ダイアログでおすすめする施策」などがあります。今までアプリ内ダイアログは出来る限り簡素なものを利用していました。というのもダイアログをカスタムで作ることは、端末の画面サイズに合わせて動作確認するのが難儀で、あまり行っていなかったんです。Brazeではダイアログを作った際に自分のユーザーIDを入れてテストを押せば自分の端末上で確認できるので、カスタマイズしたダイアログの動作確認が簡単にできます。

 セグメントサイズの計算もかなり正確で感動しましたね。通知を許諾しているユーザーのデータも、リアルタイムに正確に連携されるんです。以前は時間差があってテンポ良くできなかったのがストレスでしたから、大きなメリットを感じます。

年割プランへの移行が5倍に増加

MZ:プレミアム事業部ではどのようにご活用されているのでしょうか。

間正:有料会員獲得を目的に、無料会員に過去のコンテンツをおすすめとしてダイアログ表示して課金・購読につなげる施策を行っています。私は2022年の1月に入社したばかりですが、Brazeは操作しやすくすぐキャッチアップできました。今年の2月から3月で2倍の有料会員を獲得できているので、PDCAを回すほど成果が出ると実感しています。

同社プレミアム事業部 プランニング&アドミニストレーションチーム コンテンツマーケター 間正 麻友美氏
同社プレミアム事業部 プランニング&アドミニストレーションチーム コンテンツマーケター 間正 麻友美氏

MZ:お三方とも様々な施策に挑戦されていますね。Brazeを導入する際には、どのような流れで導入し、社内に浸透させていったのでしょうか。

菊地:2021年に、まずはプレミアム事業部で新規会員獲得のための施策として、以前のツールからリプレースする形で導入し、うまくいったので他部署にも広げていきました。次に取り組んだものが、チャーンを減らす施策ですね。当社の有料サービスには月額プランと年割プランがあるのですが、後者に移行したユーザーのほうがチャーンレートは下がります。

NewsPicksプレミアムのプラン
NewsPicksプレミアムのプラン

 そこでBrazeを活用して、月額プランのユーザー向けに更新の約10日前に年割プランを案内しました。すると年額に移行してくれるユーザーが3~5倍ほど増えたんです。

 更新時期はユーザーによって異なるため通知のタイミングが難しく、従来は数か月に一度全体にアプリ内ダイアログを出すだけでした。それがBraze導入後、各ユーザーの契約開始のデータを渡すだけで次の更新日が自動的に設定できるようになったので、実現できた施策です。

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各チームが自由にやるのがNewsPicks流

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この記事の著者

尾高 志保(オダカ シホ)

IT系編集者、ライター。趣味・実用書の編集を経てWebメディアへ。その後キャリアインタビューなどのライティング業務を開始。執筆可能ジャンルは、開発手法・組織、プロダクト作り、教育ICT、その他ビジネス。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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2022/05/23 11:00 https://markezine.jp/article/detail/38781

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