博報堂DYホールディングスは、アバタープラットフォームサービスの共同開発を目的として、VRCに対し新株予約権の引き受けによる出資を行い、資本業務提携契約を締結した。
博報堂DYホールディングスは、生活者が一度専用筐体でスキャンし自身の3Dアバターを生成するだけで、複数のアバター体験サービスが可能となる「アバターサービスプラットフォーム構想」の実現を目指し、アバター技術を活用したマーケティングの可能性に取り組んでいる。
そしてVRCは、実生活の課題をバーチャルにより解決するというミッションのもと、「Ubiquitous Avatar Platform(ユビキタス アバター プラットフォーム)構想」を提唱。3Dアバターを中心としたクラウド型プラットフォームサービスを提供することで、社会生活の課題解決を目指している。
両社は、2021年にVRCと3Dアバター技術利活用の共同研究契約を締結している。また、博報堂とVRCは、生活者のアバターがバーチャル空間で同時複数試着体験が可能となる3Dアバター試着サービス「じぶんランウェイ」のプロトタイプ開発など、共同研究を進めてきた。今回、それぞれの強みを掛け合わせてアバタープラットフォームサービスの共同開発を加速していくことを目指し、資本業務提携に至った。
今後、VRCが保有する3Dアバター技術と、博報堂DYホールディングスが進めてきた次世代顧客接点(生活者インターフェース)に関する研究ナレッジやアセットを組み合わせることで、3Dアバターを活用したコンテンツ・IP体験の提供や、新たな生活者エクスペリエンスの研究、マーケティングソリューション/ビジネスソリューションの創出を推進していく。
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