プライバシー保護への対応は?
――世界で大きな流れとなっているプライバシーへの関心の高まりを、どのように考えていますか。
私たちはこれまでも、プライバシー、コンプライアンスを大前提として、その先に進んできました。たとえばAzureは、政府機関や大規模な民間企業向けのクラウドです。信頼がなければ、ビジネスを遂行することができませんでした。
広告事業においても、ユーザーのプライバシーを侵害することなく、適切な広告を配信することは可能だと考えています。それにはいくつものやり方があります。まず、私たちは多くのファーストパーティデータを保有していますが、これらを許可なく社外に出すことはありません。また私たちは検索エンジンであるMicrosoft Bingを有しており、膨大な量のデータを有しています。これは他のターゲティングを用いない場合でも、非常に効果的です。検索データは消費者が探しているものを非常に明確に表しているからです。

――最後に日本のマーケターへのメッセージをお願いします。
日本は私たちにとって常に重要なマーケットです。今日、日本の6,000万台以上のデバイスにMicrosoft Edgeがインストールされています。Eコマースについて言うと、日本は世界第3位の市場です。
私たちは、消費者、広告主、パブリッシャー、プラットフォームが共に成長し、繁栄できるような環境作りを目指しています。日本での事業展開にあたって、東京に営業、マーケティング、サポートの専門チームを設立しました。また、既に日本の代理店やクライアントと何度もミーティングを行い、関係を築いています。日本の皆さまには、当社が今、かつてないほど広告に力を入れていること、そして、私たちが何を提供できるのかをぜひ知っていただきたいです。
