グローバル展開とポートフォリオ強化で、更なる価値を提供へ
続いてWilk氏は、Microsoft 広告のバリューをさらに高めるための戦略的投資について説明。まずは市場の拡大こそが成長のカギだ。具体的には、2022年末までに日本を含む世界150以上の市場でMicrosoft 広告が利用可能になる。これにより、検索の数は年間116億に達すると予想する。これはグローバル展開を進める前と比較して10%の増加となり、日本だけで毎月7億回の検索が加わるという。
Microsoft 検索ネットワークとして進める検索領域については、ツアー、アクティビティ、サービスなどの垂直型の広告を検索結果に表示する機能、カスタムオーディエンスや類似オーディエンスなどの機能を今年後半までに加える。
ネイティブ広告のMicrosoft オーディエンス ネットワークでは、検索行動とブラウジングの行動を組み合わせ、精度の高い広告キャンペーンを展開できる。「AIや機械学習などを活用してオーディエンスセグメントを作成でき、ブランドの安全性を保ちながら収益の高い広告表示が可能になる」とWilk氏は述べる。2年前に提供を開始以来、広告主向けのクリックボリュームは5.5倍に拡大しているという。
これらに加えて、小売向けメディアプラットフォームのPromoteIQ(2019年に買収)により、コロナ禍で成長するECのマーケティングも支援する。「日本は世界で3番目に大きなEC市場を持つ」とWilk氏。小売業は、オンラインだけでなくオフラインや店舗での活動も視野に入れることができるという。
2022年6月6日に買収を完了したXandrも紹介された。XandrのDSPとSSPをMicrosoftの動画などの技術と組み合わせて、「競争力のあるオファーができる」とWilk氏。オープンなWebでコンシューマーにリーチし、ターゲティングしたメッセージを送ることができるようになる。
「我々は今後もMicrosoft 検索ネットワーク、Microsoft オーディエンス ネットワーク、PromoteIQ、Xandrへの投資を継続し、マーケティング担当が顧客に新しく差別化された方法でリーチすることを支援します。広告主に本物のROIをもたらしたいと願っています」(Wilk氏)。
最後にWilk氏はプライバシーの面でのマイクロソフトの考えを説明した。「Microsoft 広告はプライバシーにフォーカスしたツールを提供します。顧客は、許諾ベースのファーストパーティデータを活用してコンシューマーと結びつくことができます」とWilk氏。「データは顧客のものであり、我々はプライバシーを犠牲にすることなく透明性を提供します」と語る。
マイクロソフトは日本市場でMicrosoft 広告を展開するにあたって、広告プラットフォーム、Webサイト、マーケティング資料、ヘルプページなどを日本語対応にローカライズして提供している。すでに350ブランドがテスト中で、日本での事業の拡大のため、東京にセールス、マーケティング、サポートの専門チームも増強しているという。
「我々の目標は、顧客が適切なタイミング、適切なメッセージでコンシューマーにリーチできるようにすること。コンバージョンを加速させ、コンシューマーと長期的関係を構築できるようにします」とWilk氏は日本のマーケターにメッセージを送った。
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