TikTokが生み出すショートムービーならではの新たな進化に期待(CyberZ)
成長スピードが魅力
TikTokの魅力はなんといっても、成長スピードにあると感じています。プラットフォームの成長はもちろん、マーケティングツールとしての成長スピードも勢いがあり、とても期待しています。現在では、ブランディングやダイレクトレスポンスと呼ばれる獲得広告の両軸で有効活用されており、既にマーケティングを考える上で外せないものになっているように感じております。ブランディングの視点では、フルスクリーンのため視認性も高く、クリエイターによる訴求力や、ショートムービーというモバイルに適したユーザー体験を実現しています。2021年には「TikTok売れ」というワードが生まれており、消費者への影響が大きく、トレンドが生まれるプラットフォームとして認識しています。
TikTokならではの広告フォーマットが用意されている
最近では広告主からの注目、要望も増えてきており、公式アカウント運用やSparkAdsに注力されている広告主が増えています。SparkAdsというのは、自社の投稿動画やクリエイターによるコンテンツをネイティブ広告として活用することができるものです。インフルエンサーマーケティングとの相性が良いTikTokならではの広告フォーマットだと思います。獲得広告においては、「イベントAPI」というサーバー間通信によるコンバージョン計測のソリューションを提供しています。これは、トラッキングの仕組み上どうしても発生してしまう計測の欠損を、限りなく少なくすることができます。それによりマーケティング評価を改善し、投資の意思決定を従来よりも本質的なものにすることが可能となります。計測に関しては、今後より厳しくなっていく時流ですので導入すべきソリューションの1つになります。
ショートムービーならではの進化に期待
ソリューションの話が多くなってしまいましたが、まだまだ新しいショートムービーでの表現、ユーザーコミュケーションはこれからも新しいものが生み出せると思っていますので引き続きTikTokには注目していきたいと思います。

株式会社CyberZ AC事業部
パフォーマンス戦略局局長 雪野英三氏
適切なメニューの選定でフルファネルにおけるTikTok活用を実現(Septeni Japan)
若年層の広告への反応の良さが魅力
これまで、日本におけるTikTokユーザーは中高生が中心というイメージが強かったのではないでしょうか。しかしTikTokのユーザー調査によると、ユーザーの3人に1人が25〜44歳、4人に1人が主婦であるなど、近年では、そのユーザー層が変化・拡大しています。一方、TikTokの広告活用という面では、18歳から30代後半のユーザーが50%以上を占めていること、ユーザー1人当たりのアプリ利用時間が1日60分以上という点から、Z世代を中心に若年層へ効率的にアプローチできるプラットフォームだと捉えています。また、ユーザーは、TikTokを「情報を取りにいく場所」ではなく「新しい好きなものを探しに行く場所」として活用しています。この活用方法は、若年層の広告への反応の良さに繋がっており、プラットフォームとしての広告効果にも反映されています。
TikTokはフルファネルで活用できる
2021年以降、これまで主流だった獲得を目的とするアプリ広告主様以外にも、TikTokを活用する広告主様が増えてきた印象です。テレビCMをメインに実施している企業様のデジタルシフトはもちろんのこと、獲得型広告に広告予算を持つ企業様が、TikTokを活用し、ブランディング施策を実施するケースが増えています。ブランディング領域において、我々は、TopViewとBrand Auctionと呼ばれる2つの広告メニューが効果的だと考えています。TopViewは、アプリ起動時に表示される広告メニューで、多くのユーザーにリーチできるのが強みです。広告想起やブランド認知、ブランド想起などアッパーファネルにおいて、明確なリフト(心理変容)を計測した事例が多くあります。一方、Brand Auctionは、おすすめフィードに掲載される広告メニューで、広告主様の課題に応じて、柔軟なターゲティングが可能です。心理変容以外に、サイト訪問や申し込みなど行動変容まで繋がる事例が多くあります。
TikTokをフルファネルで最大限活用するポイントは、適切なブランディングメニューを選定することです。特に、①若年層の利用意向や興味関心を促進するため、②若年層の第一想起を獲得するため、という2つの目的に関する広告出稿のご相談が多く、我々もそれらを推奨しております。たとえば、クルマのサブスクリプションサービス「KINTO」様は、テレビCMではリーチしにくいZ世代に対してミドルファネルにおける利用意向や興味関心を促進するため、TikTokを活用されました。視聴に最適化をかけるBrand Auctionを実施したところ、広告認知のリフトアップと共に、申し込みという獲得指標においても一定の効果が得られました。これはユーザーに動画クリエイティブをしっかりと視聴してもらえたことで、行動変容にまで繋がった結果だと考えております。また他の企業様では、若年層の第一想起獲得を目的としてTop-Viewを活用したところ、ブランド想起とブランド認知の絶対リフトが、+10pt、+7ptと大幅に向上しました。

Septeni Japan株式会社 パフォーマンスグロース本部
セントラルメディアグロース室 シニアパフォーマンスリード 仙波 学氏