企業の発想を超えた生活者目線のレシピを掘り起こす
──食品を扱うメーカーにとって「クラシル」などの料理メディアは接点として欠かせないと思いますが、「クラシルショート イベントタイアップ」を活用したのはなぜでしょうか。
油谷:私は広告担当として料理メディアに関する情報収集も行っていますが、「コンソメ」の汎用性が伝えられて、使用回数を増やせるメニューを探していました。その中で、クラシルショート イベントタイアップがその目的と相性が良いのではないかと思い、「コンソメ」で実施しました。ちなみに、「コンソメ」と同様に様々な料理で活用できる「ほんだし」でも行っていました。
原田:また、我々が「こういうメニューに『コンソメ』を使っていただきたい」という発想以外にも、生活者の方々が発信するメニューにはどういったものがあるのか知りたいという狙いがありました。

──「クラシルショート イベントタイアップ」とは、どういったメニューなのでしょうか。
瀧澤:クラシルでは現在、ショート動画投稿機能を提供しています。本メニューでは、この機能を活用してクラシルのアプリでショート動画を発信しているクリエイターに商品サンプリングを行い、テーマに沿ったレシピのショート動画投稿を促し、投稿された動画をクラシルに掲載しています。
また、投稿されたショート動画は、クラシルのアプリTOP画面上で一週間配信できます。
村瀬:クラシルは現在5,600万のユーザーがいますが、これまでは内製でレシピ動画を作ってきました。クラシルだけでは思い付かないレシピなど、多様な食コンテンツを発信するプラットフォームとなるためにクリエイターも投稿可能なクラシルショートの提供を開始しました。
クリエイターを縛らず自由な発想を促す
──今回「コンソメ」ではどのようにクラシルショート イベントタイアップを活用したのでしょうか。
油谷:「コンソメ」の汎用性を伝えるために、「集まれ!コンソメ活用術」と題しスープ以外のレシピの投稿をクリエイターの皆さんに依頼しました。その後、投稿された動画をアプリTOP面に掲載し、クラシルユーザーの皆さんにメルマガなどを通じて告知していきました。また、投稿動画の中から、PV数やエンゲージメントが高いものを「最優秀賞」「優秀賞」「クラシル賞」として選出しました。
──キャンペーンの効果を上げるためにどのような点を工夫しましたか。
岡本:「スープ以外のレシピであればなんでもOK」という、あえて緩いルールを設定することですね。今回は「コンソメ」の汎用性を伝えたいとリクエストいただいてましたので、テーマを絞らないことでクリエイターの自由な発想を促しました。結果的にさまざまなレシピアイデア・ショート動画が集まり、生活者目線のレシピ掘り起こしに貢献できたと思います。
