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Z世代の映像コンテンツ視聴、「ながら見」が8割【SHIBUYA109 lab.調査】

 SHIBUYA109エンタテイメントが運営する若者マーケティング研究機関「SHIBUYA109 lab.(シブヤイチマルキューラボ)」は、15~24歳のZ世代を対象にWebとグループインタビューで「Z世代の映像コンテンツの楽しみ方に関する意識調査」を行った。

 以下、一部内容を紹介する。

Z世代の85.0%が、タイパを重視

 まず、サブスクに登録しているかとその種類を尋ねた。65.5%が登録していると答え、登録サービスは動画配信系が最も多い結果となった。

 また、タイパ(タイムパフォーマンス)を重視するかについて、85.0%のZ世代が重視すると回答した。

 映像コンテンツの視聴態度を見てみると、「ながら見(別の作業をしながら映像を見る)」をするZ世代が81.3%であるのに対し、「倍速視聴」「スキップ再生(映像を飛ばしながら見る)」「ネタバレ視聴(作品を楽しむ前にある程度の内容を把握しておく)」は約半数程度となった。

 タイパを重視する理由を聞くと、「自分が価値を感じるコトに、時間を割きたいから(49.3%)」が最も多かった。

 グループインタビューでも、「何回も見たい作品があるが、家庭用録画機器だと記録容量を食ってしまうので、サブスクに入っている」「一回見れば満足な作品と、何回も見たい作品がある」などの意見が出された。すべての映像コンテンツをできるだけ効率化して見たいというより自分の好きなものにできるだけ時間をかけたい、というZ世代の「メリハリ消費」の価値観がうかがえる。

サブスクを選ぶ基準、「 サービスに魅力を感じる」が1位

 続いて、Z世代のコストパフォーマンス(コスパ)に対する価値観について聞いた。92.0%がコスパを考えると回答。コスパが良いと感じる時は「料金が安い(69.3%)」「1度買えば長く使える・長い時間楽しめる(41.3%)」「浮いたお金で自分の趣味に充てられる(33.5%)」と続いた。

 一方で、動画配信系のサブスクを選ぶ基準を尋ねると、「コスパが良い(25.8%)」「価格が安い(23.3%)」よりも、「サービスに魅力を感じる(38.8%)」「好きなジャンルのコンテンツが充実している(35.3%)」が上位となった。

 グループインタビューでも、「どちらかというとサブスク登録は、お金の節約というよりもエンタメを楽しむための出費として考えている」「サブスクは、これまでなら知らなかった作品にレコメンドで出会えるので価値がある」といった意見が聞かれた。

7割以上のZ世代が動画配信系サブスクを周囲と共有

 また、動画配信系サブスクについて周囲と共有することはあるかという質問に対し、7割以上のZ世代が「周囲と共有する」と答えた。

普段視聴する映像コンテンツ、ネット視聴がテレビ番組を上回る

 動画配信系サブスクに限らず、映像コンテンツ全般をZ世代がどのように楽しんでいるか調査した。

 普段視聴しているものを聞くと、「(無料)動画配信サービス(84.0%)」「動画配信系サブスク(62.3%)」「テレビ番組(59.8%)」の順に回答が多く、動画配信サービスやサブスクがテレビ番組を上回った。「周囲で話題になるもの」を尋ねると、「(無料)動画配信サービス(47.0%)」が最も多く、テレビ番組が動画配信系サブスク(有料)をわずかに上回った。

 グループインタビューでは「ドラマの最後に見逃し配信のお知らせをしていて、動画配信系サブスクに入会した」「CMが放送されているような大手動画配信系サブスクを使いたいと思っている」という声が聞かれるなど、Z世代の中では、ネット上で動画を見ることが当たり前になっている。

 一方で、「クラスの友達が視聴している放送中のドラマは、翌日にすぐに話題になるため、リアルタイムで視聴するようにしている」という声もあり、テレビ番組は皆が同じタイミングで視聴するため、より話題にしやすいようだった。

3割のZ世代が、2~3ヵ月に一度映画館へ足を運ぶ

 最後に、映画館で映画を見る頻度について聞いた。約9割のZ世代が日常の中で映画館に足を運び、頻度としては2~3ヵ月に一度が28.8%と最も多い結果となった。

 映画館に行く理由を尋ねると、「友達と一緒に楽しめるから(45.9%)」「世界観に没入できるから(42.2%)」「友達とのお出かけの一環として楽しめるから(36.1%)」などが挙げられた。

 グループインタビューでも「映画館に行くことは思い出になる。雰囲気の違う映画館が沢山あるから、行くこと自体が楽しい」などの声が聞かれた。Z世代にとって映画館での鑑賞は「体験」として楽しまれているということがわかった。

【調査概要】
1.Web調査
調査期間:2022年7月
調査対象:一都三県在住の15~24歳の男女
回答者数:400名(男性200名/女性200名、動画配信系サブスク登録者)
※スクリーニング設問の回答者数は945名(男性:459名/女性486名)
調査方法:外部調査パネルによるWeb調査

2.SHIBUYA109 lab.による定性調査
調査対象:大学生の男子4名/女子4名
調査方法:グループインタビュー

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MarkeZine(マーケジン)
2022/08/22 11:15 https://markezine.jp/article/detail/39725

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