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電通デジタルと電通、複数のデータクリーンルーム環境を一元管理する「TOBIRAS」を開発

 電通デジタルと電通は、過去6年で900件以上のデータクリーンルームの活用実績・知見をもとに、複数のデータクリーンルーム環境での分析・運用を一元管理するシステム基盤「TOBIRAS(トビラス)」を開発した。

 また、データクリーンルームに特化した専門スキルや、改正個人情報保護法などの法律や関連規約への知見を持つ社員を認定する「認定アナリスト制度」を導入。300名以上の認定アナリストがTOBIRASや関連プロダクトを活用し、Cookieフリー時代における顧客企業のマーケティングを支援していく。

 TOBIRASは複数のデータクリーンルームに対して一括で安全なデータ転送が可能で、同一の集計および補正ロジックにより各データクリーンルームの分析結果を統一指標によって横並びで比較や評価ができる。また、これまで手動だったコーディングをはじめとする関連操作の多くが自動化されるため、スピーディーかつ安定的に、正確で柔軟な分析結果の提供が可能だ。これにより、顧客企業内での迅速なPDCAや意思決定をサポートすることができる。

 さらに、これまで電通デジタルと電通が開発してきたデータクリーンルーム関連のプロダクトを「TOBIRAS」と連携させ、TOBIRAS Insight/TOBIRAS Activation/TOBIRAS Measurement/TOBIRAS Optimizationとして体系化・再構築した。これにより、ターゲット分析・デジタル広告プランニング・効果測定・運用の最適化など、顧客企業のマーケティングの目的や課題に合わせてデータクリーンルームのデータや分析結果を効果的に活用することができる。

データクリーンルーム関連のサービス概要
データクリーンルーム関連のサービス概要

 今回の開発の背景には、改正個人情報保護法の施行や、ブラウザやアプリOSの仕様変更にともない、Cookieや広告識別子のマーケティング活用にユーザーの事前同意・許諾が必要なケースが増加したことがある。そのため、これらの事業者が許諾を取得したデータを、個人が特定できない環境で分析しつつ、従来以上に高度なデータマーケティングを可能にするデータクリーンルームの活用に現在注目が集まっている。

 その一方で、データクリーンルームはプラットフォーム事業者ごとに分析に必要な環境やシステムの仕様が異なるため、運用を一元化したり、データクリーンルーム同士のデータを比較検討したりできないという課題があった。そうした課題を解決するため、「TOBIRAS」が開発された。

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MarkeZine(マーケジン)
2022/08/26 15:50 https://markezine.jp/article/detail/39826

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