9月26日、Integral Ad Science(以下、IAS)は広告プラットフォームを提供するGood-Loop社との提携を発表し、広告主がデジタル広告キャンペーンで発生する二酸化炭素排出量を計測できるようにすると発表した。
このパートナーシップにより、Good-Loop社の二酸化炭素計測ソリューションがIASのレポーティングプラットフォームであるIAS Signal(管理画面)に統合される。
これにより広告主は、ビューアビリティといった指標を計測するのと同様に、デジタル広告の二酸化炭素排出量をシームレスに計測、確認できるようになる。
IASのプラットフォームを利用する広告主は、Good-Loop社からのフィードバックにより、広告キャンペーン全体が及ぼす環境への影響を詳細に分析・二酸化炭素削減に役立てることが可能になる。
なお、ヘルスケアブランドSanofiと、メディアサービスプロバイダーOmnicom Media Group(OMG)が、IASとGood-Loop社が開発した二酸化炭素排出量計測ツールのテストに参加する。
プログラマティック広告のエコシステムでは、何兆ものリアルタイム・オークションを可能にする計算能力が必要とされ、その結果、大量の二酸化炭素が排出されている。Good-Loop社のオンライン炭素計算機によると、たとえば、広告予算11万5000ドル(約1,650万円)、2,000万インプレッション(CPMが6ドル、約860円)の広告キャンペーンでは、約5.4トンの二酸化炭素が排出されている。これは、米国の平均的な消費者が1年間で生産する二酸化炭素量の約3分の1と同量になる。
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