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MarkeZine Day 2025 Retail

業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究

MEO施策に見える実店舗ビジネスの格差 求められる検索体験と対応のカギ

MEOツールの選定にはマーケットインの思考が重要

MZ:御社ではMEO総合管理ツール「MEO Dashboard byGMO」を展開されていますが、開発のご担当として、MEOのツールやサービスがもたらす価値についてお教えください。

山本:これまでのお話と重複しますが、やはり、運用担当者の方にゆとりを提供できる部分だと思います。

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山本:MEOを担当されている方の多くは専任ではありません。メインの業務をこなす中で、数百店舗分のMEOについても運用しなければならない。このような状況の方に対して、時間的、心理的なゆとりを価値として提供できればと考えています。

MZ:MEOのツールを導入することで、時間的なコストはどの程度削減できるのでしょうか。

山本:削減できる時間は店舗数に比例します。ツールの有無に関わらずやるべき業務は同じですから、一店舗の場合時間は変わりません。2店舗の場合は単純に半分、3店舗の場合は3分の1と、店舗数が増えるにつれ削減できる時間が乗数的に増えていくイメージです。

大澤:100店舗以上を運営されているお客様の場合、業務時間でいうとおそらく90%以上を削減可能です。実際に削減できる業務の例としては、各店舗の情報書き換えの管理ですね。Googleではユーザー側からも情報の書き換えができるため、営業時間の間違いなどを指摘されることがあります。また、イタズラと見られる書き込みも結構多いです。

 一人の担当者が数百店舗を見ている場合、誤った書き込みやイタズラに気づいていても、更新を諦め放置しているようなケースもあると思います。このような状況をツールによって監視し、誤った情報があれば正しく書き換えるような機能もあるため、多店舗を担当する方にとっては安心感が得られるのではないでしょうか。

MZ:ツールを選ぶ際に見るべき点、重視すべき点はありますか。

大澤:マーケットインの思考で常に品質改善を行える企業姿勢が大事かなと考えています。ツールの場合、プロダクトアウト思考の会社が多い印象ですが、我々の場合はまず施策やコミュニケーションの部分を重視します。ツールは使い倒さなければ意味がありません。CSがヒアリングした内容がしっかりツール機能に反映されていて、実務に寄り添っている使いやすいツールが一番良いのではないでしょうか。

各種ツールをワンプラットフォームに統合し利便性を向上する

MZ:GMO TECHとしては店舗ビジネスを展開する企業に今後どのような価値を届けていきたいですか?

大澤:GMOインターネットグループには、店舗ビジネスの支援をやっている会社が多く存在します。LINE、Googleビジネスプロフィール、Twitter、Instagramなど各社それぞれ得意な領域がありますが、これらが別々のオペレーション、別々のUI/UX、ユーザビリティになっているのは、お客様側からすると面倒ですよね。

 また、お客様は各ツールやサービスの相関関係、たとえばInstagramのフォロワーが増えたことでGoogleで指名検索の数が増えた、といった情報を欲している。

 各社のサービスをワンプラットフォームに統合し、機能をどんどん載せていくことでさらなるユーザーファーストを実現したいと考えています。

 この展望のためには、GMOインターネットグループ企業各社がそれぞれの武器を活かし、各々の領域でナンバーワンを目指していく必要があります。集合体というよりも、各社が独自に特長を伸ばし、我々が提供するプラットフォーム内でAPI連携して接続するような世界観を実現していきたいと考えています。

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この記事の著者

坂本 陽平(サカモト ヨウヘイ)

理系ライター、インタビュアー。分析機器メーカー、国際物流、商社勤務を経てフリーランスに。ビジネス領域での実務経験を活かし、サイエンス、ODA、人事、転職、海外文化などのジャンルを中心に執筆活動中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

安原 直登(編集部)(ヤスハラ ナオト)

大学卒業後、編集プロダクションに入社。サブカルチャー、趣味系を中心に、デザイン、トレーニング、ビジネスなどの広いジャンルで、実用書の企画と編集を経験。2019年、翔泳社に入社し、MarkeZine編集部に所属。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2022/11/02 08:30 https://markezine.jp/article/detail/40321

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