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約30万人が参加した花王グループのサステナブル施策 キャッシュレスを活用し、普段の買い物を社会貢献に

約30万人が参加、寄付額は1,000万円を超える

MZ:本年のShopping for Goodキャンペーンは2022年9月30日(金)で終了しましたが、本企画の定量・定性的な成果を教えてください。

後藤:今回のキャンペーンの成果としては、約30万人の方が参加してくださり、結果1,000万円を超える金額を社会貢献団体への寄付につなげることができました。SNSなどでは、ご自身が選んだ寄付先をシェアしてくださる方もいらっしゃって「寄付の選択肢が多様で、普段の買い物の延長で気軽に参加できる点が良い」などのポジティブなコメントも見られました。初年度で手探りなところもありましたが、一定の成果は感じています。

森:また、Shopping for Goodプロジェクトの販促物は環境配慮の下、制作されています。たとえば、素材はFSC認証紙やノンVOCインクを使用し、種類と数量も最小限まで抑制。販促物も資源を使用していますから、店頭での過剰な演出は控え、現場にもオリジナルPOPなどの作成はしないように伝えました。ほかにも、一ヵ所に固まっていた配送拠点を、CO2削減を目的に日本の東西に分割し配送距離の短縮に努めました。

常識にとらわれず、多様なパートナーとの協働を模索

MZ:最後に、サステナビリティに関するプロジェクトの行く末を含めて、今後の展望をお伺いできますか。

後藤:前述の通り、Shopping for Goodプロジェクトでは生活者が寄付先を自身で選べるようにしました。今後、Shopping for Goodキャンペーンサイトでは「支援団体において、寄付金がどのように使われたのか」まで踏み込んだレポーティングを行ないます。自身の寄付行為がどのような社会貢献に関わったのかを知ることで、サステナビリティに対する意識が一層高まるのではないかと考えています。

森:2023年に向けて水面下で進めている別のアクションもありますので、Shopping for Goodプロジェクトで得たこの教訓を生かして進めていきたいと思います。

上野: Shopping for Goodプロジェクトのようなアクションを通じて、サステナブルな社会を目指す「輪」を大きく広げていきたいと思っています。そのためには、常識にとらわれず、新たなアイデアで、多様なビジネスパートナーと協働しながら、継続・進化させていくことが重要と考えます。

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この記事の著者

岡田 果子(オカダ カコ)

IT系編集者、ライター。趣味・実用書の編集を経てWebメディアへ。その後キャリアインタビューなどのライティング業務を開始。執筆可能ジャンルは、開発手法・組織、プロダクト作り、教育ICT、その他ビジネス。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2022/11/28 08:30 https://markezine.jp/article/detail/40559

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