真の顧客理解は会話から生まれる
天野(Liftoff):お二人はサービスのグロースやマーケティングを担うお立場です。中川さんの場合は「ワーカーの働き方」「企業のニーズ」石井さんの場合は「海外ユーザーの構成比」など、グロースの背景には予測不能な変数に対するマーケターとしてのチャレンジがあったと思います。
石井(REALITY):日本には、いわゆる「VTuber」が何たるかを理解されている方が多い一方、ヨーロッパでは一部の方にしか知られていません。ライブ配信サービス自体が認知されていない国もあるため、マーケティングアプローチでは国によって訴求内容を微調整しています。
たとえば動画の場合、日本では「顔出しせずにライブ配信ができます」という切り口でサービスを紹介します。逆にアメリカでは「アニメみたいなアバターになれます」という切り口です。同じ動画を見せるにしても、表現の方法を間違えると全く刺さらないことがあります。難しいですよ。
岡田(Adjust):御社内で各国のカルチャーへの理解をどのように深めているんですか?
石井(REALITY):とてもシンプルです。REALITYを使った配信を通じて理解しています。気になる配信者の配信を視聴したり、自らアプリで配信してユーザーと交流したりしています。真の顧客理解は、顧客と直接話すことでしか達成し得ない気がします。
中川(タイミー):当社のマーケティングチームも、タイミーのアプリ上でユーザーインタビューを定期的に行っています。ワーカーさんがどういうところに課題を感じているか、ヒアリングするんです。石井さんのご意見に同じく、直接話した方が解像度は上がると思います。
変化を楽しめる人がフィットする職場
天野(Liftoff):チームの話が出たところで、人材についてもお聞きします。石井さんのチームは何名体制で運営されているんですか?
石井(REALITY):今は正社員が僕を含めて10名以下のチームでクリエーティブやアライアンスなどを担当しています。
中川(タイミー):当社のマーケティング部門は4つのチームに分かれています。ワーカーさん向けのコミュニケーションを実行するチーム、企業さん向けのマーケティングを担うチーム、課題発見や機能の市場投入を担うPMM(プロダクトマーケティング)チーム、そしてスモールビジネス向けのセールス・マーケティングチームです。
既にお話しした通り環境変化が激しいサービスのため、マーケティングのToDoや優先順位もスピーディーに変わります。その変化を楽しめる方、スペシャリスト志向でありながら打ち手を広げることに貪欲な方がフィットしやすい職場かもしれません。ちょうどワーカーさん・企業さん向けのチームとPMMチームでのポジションで人を募集しているので、ご興味のある方はぜひ
石井(REALITY):広い裁量を求める方をお待ちしています。REALITYは、グリーが「2~3年で100億を投資する」と明言している新規性が高いサービスです。さらに、マーケティング担当者には現状グローバルで63の国と地域の裁量があることから、取れる選択肢が多い点も特徴と言えます。
天野(Liftoff):マーケターにとって膨大な予算は、失敗も含めて様々なチャレンジができることを意味しますよね。
石井(REALITY):僕自身、Web広告代理店にいた頃「もっと多様なチャレンジがしたい」「領域を広告に限らなければ、できることが増えるのに」と考えていました。同じような思いを持つ方には、ぜひ飛び込んでいただきたいです。
天野(Liftoff):残念ながらお時間が来てしまいました。皆様、貴重なお話をありがとうございました。
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