人間より優れた効果予測で、“勝ちクリエイティブ”を導く「極予測AI」
MZ:なぜこの「極予測AI」を選ばれたのでしょうか?背景にあった課題感とあわせてお話しください。
横道:店頭のツールやテレビCMにおける広告ノウハウはあるものの、Web広告の勝ちパターンについてはまだ掴めていない部分が大きいと感じていました。そこでサイバーエースさんに相談する中で、「極予測AI」の話をいただきました。
私たちの中で、Web広告において平面のクリエイティブと同じやり方が効果的かどうかは未知数でした。私たちの想定と、実際のWeb広告を通してお客様が感じることは異なる可能性もあるのではないかと考えていました。
そうした効果の見えないところに対して、AIが判定したより良いクリエイティブから広告運用をスタートできるのは「極予測AI」の利点だと感じましたね。Web広告においてどんなクリエイティブが評価されるのかを理解するためにも、「極予測AI」の導入に至りました。
MZ:「極予測AI」を活用して、具体的にどのようにクリエイティブ制作や広告配信を進められたのでしょうか?
岡野:今回は「極予測AI」に入れる素材としてキャンペーンクーポンの対象商品の写真を使ったため、まずその撮影の段階から横道さんとすり合わせを行い、ディレクションいたしました。
我々が決めたのは商品価格などのクーポンの内容と、使う写真素材の2点のみです。それ以外は「極予測AI」専任のクリエイターに任せ、出てきたクリエイティブのうち上位の勝ちパターンをいくつか採用し、Web広告として実際に配信・運用しました。
岡野:「極予測AI」は写真や文字などの素材を入れると、AIがクリエイティブを構成する構図や配置・フォント・色といったレイヤーごとにスコアリングし、その結果を基に最も効果的なクリエイティブを導き出します。常にアップデートを重ねる効果予測エンジンで、その時々のトレンドも踏まえたクリエイティブに効率的にたどり着けます。
横道:「極予測AI」で大量のクリエイティブを実際にスコアリングし、その中から勝ちパターンのクリエイティブを見つけていきました。これまで広告を展開する際に大量のクリエイティブを作ることはもちろんなかったので、「極予測AI」だからこそ実現できた試みだと思います。
半年経たずに100万インストール、CPIが目標の半分などの成果に貢献!
MZ:実際にその効果はいかがでしたか?
横道:旧アプリでは100万人の会員様に登録していただくまでに約3年間かかりました。今回の新アプリへのリニューアルでは、非広告経由も含めてですが広告配信を開始した2022年2月の1ヵ月間だけでインストール数が60万を超えました。その後も広告や店舗での入会促進が功を奏し、2022年6月時点で100万インストールを達成するというスピード感で成果が出ました。
加えて、獲得単価(CPI)も想定の50%ほどに抑えることができ、非常に効率よく運用できています。その結果、予算内でインストール数も想定以上に獲得できました。
クリエイティブに関しても、私たちの経験や先入観に基づく判断とは異なるデザインのクリエイティブをAIによって導き出してくれました。たとえば、「何度でも150円引き」というテキストを最上部に持ってくるのがよいと思っていましたが、「極予測AI」の判断では意外な場所に配置したほうが評価されるケースもありました。実際に効果も出たので、非常に勉強になりましたね。